三井化学と白石自動車は10月15日、白石自動車が運行する車両向けに、三井化学が製造・販売するマスバランス方式による「バイオAdBlue」を採用し、物流業界におけるGHG(温室効果ガス)排出量削減に向けた取り組みを推進していることを発表した。
同取り組みは、白石自動車が使用するAdBlueをバイオ由来品へ切り替えるものであり、九州エリアにおけるバイオAdBlueの初採用事例となる。
AdBlueは、尿素を32・5%含む高品位の尿素水である。ディーゼル車に搭載される尿素SCRシステム(選択触媒還元方式)に使用され、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を無害な窒素と水へ分解することで、大気環境の改善に大きく貢献している。
今回、白石自動車が導入したバイオAdBlueは、マスバランス方式によるバイオマス尿素を原料としている。排気ガスをクリーンにする本来の機能を維持したまま、従来の石油由来原料の一部をバイオマス由来に置き換えることで、GHG排出量削減を実現するものである。バイオマス原料由来の特性を割当てたAdBlueは、製品カーボンフットプリントが最大約7割削減される(経済産業省・環境省「カーボンフットプリントガイドライン」に基づくLCA評価済)。環境対応と安定輸送の両立を求められる物流業界において、実効性の高い脱炭素アクションとして位置づけられる。
同取り組みを通じて両社は、化学産業・物流業界におけるGHG排出削減の具体的なソリューションを提案し、サプライチェーン全体での環境価値創出を推進していくとしている。
