KOLLAMATの商品化目指す 松井製作所、新規事業を強化

2026年09月02日

ゴムタイムス社

 松井製作所(大阪府大阪市、松井宏信社長)は、新規事業のひとつである革コンパウンド素材「KOLLAMAT」の国内展開を加速している。
 事業開始から約1年でサンプル出荷は60件を超え、家電、住宅設備、カメラ、自動車内装など幅広い分野から引き合いが寄せられている。今後は素材サンプルの提供にとどまらず、具体的な製品形状や成形方法まで踏み込んだ提案を強化し、早期の商品化を目指す。
 KOLLAMATは、ドイツの自動車用本革シートメーカーである「Bader社(バーダー社)」が展開する素材で、自動車用本革シートの端材をパウダー化し、樹脂とコンパウンド化したもの。本革由来の風合いや肌触り、匂いを持ちながら、射出成形などによって本革では難しい形状を実現できる点を特徴とする。
 同社はKOLLAMATの国内総代理店として展開を進めており、これまでの活動を通じてサンプルのバリエーションも大きく広がった。特に、外観や触感といった表面デザインが商品価値を左右する分野からの関心が高いという。
 8月19~21日に開催された、同社東京本社で20社合同によるミニ展示会・相談会「Kite Meete(キテ・ミーテ)」でも、KOLLAMATを披露。同展示会では、KOLLAMATを使ったランドセルの部品サンプルも紹介した。
 現在は、展示会やウェビナーをきっかけにウェブサイトから問い合わせも多く、同社側から積極的に売り込むというより、素材に興味を持った企業から問い合わせが寄せられる状況が続いている。
 KOLLAMAT事業は現在3年目に入り、同社では商品化を重要な節目と位置付けている。同社の松下健二郎常務取締役は「3年目は新規事業として一番大事な時期。少なくとも今期中に1点でも2点でも市場に出る商品を作りたい」と話す。
 今後は家電や自動車といった量産分野に加え、刃物やアウトドア用品など、趣味性が高く差別化素材へのニーズが強い市場にも提案を広げる。数量は限定的でも商品化までのスピードが速い分野を開拓し、国内での採用実績を積み上げながらKOLLAMATの市場定着を図っていく。

ランドセルのサンプル

 

 

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