日本製鋼所、IPFで初披露 竪型全電動ゴム射出成形機 

2026年09月01日

ゴムタイムス社

 日本製鋼所(JSW)は、26年12月1~5日に幕張メッセで開催される「IPFJapan2026(国際プラスチックフェア)」の同社ブースで、ゴム成形現場の省エネ・省人化に貢献する「竪型全電動ゴム用射出成形機」を参考出展する。
 同社は成形機事業でプラスチック用の電動射出成形機を製造販売する一方、ゴム用の射出成形機は、2010年に完全子会社化した名機製作所のゴム射出成形機のメンテナンスを手がけてきた。また、最近は横型の全電動ゴム用射出成形機「M220ADS―890H―TS」を世界で初めて開発。24年7月から販売を開始しており、ゴム用射出成形機でも採用に向けた取り組みに力を入れている。
 ゴム用の射出成形機は、油圧式と、油圧式と電動サーボモータを併用したハイブリッド式があるが、現場では油圧式がほとんど。その中、24年7月に全電動ゴム用射出成形機を上市したところ、「ゴム成形メーカーから反響があり、複数の企業から受注した」(同社)という。ただ、竪型の油圧式を使って成形するゴム成形会社が大半で「竪型の全電動ゴム用射出成形機はないのか」という声もあり、IPFに来たお客様に対して、竪型全電動ゴム用射出成形機のニーズがあるか問いかけてみたい」(同社)と話す。
 竪型の全電動ゴム用射出成形機は、電動化による高い安定性、高い静粛性が特長の一つだ。高い安定性は、油圧機に比べて製品のバリ(成形不良)が少ない、かつ毎ショットのバリ形状が均一になるので、後工程で発生するバリの除去が楽になる。「油圧式に比べるとバリが均一化するため、これまで人員を割いてバリ取りを行っていた作業の省人化にもつながるのではないか」(同社)と期待する。
 省エネ性の高さも全電動ゴム用射出成形機の特長の一つだ。電動化により消費電力や作動油、冷却水使用量が大幅に削減され、ランニングコストの低減につながる。さらに、油圧式に比べると熱がたまることもない。厳しい暑さのなか、成形現場で作業するスタッフが多い。「電動式を使うことで、作業者の環境配慮につながり、かつ成形安定性も良くなるため、成形品の品質向上につながる」(同社)としている。
 油圧式に比べると、全電動射出成形機はサイズとコストが難点とされる。参考出展する竪型の全電動ゴム用射出成形機の場合、一般的な竪型の油圧式ゴム用射出成形機よりもサイズが約1・3倍大きくなるという。また、コスト面では、安価な竪型油圧式ゴム用射出成形機に比べ、導入費用も高くなるが、省エネ補助金を使えば初期コストを抑えられるという。さらに、電力費や冷却水使用量なども抑えられるため、「3~5年使用すれば元は取れる」とみて、「成形現場の省人化や作業者の環境に配慮したいと考えているゴム企業の方がいれば、ぜひ当社にお問い合わせいただきたい」(同社)としている。
 全電動ゴム用射出成形機に関する問い合わせは、同社成形機事業部市場開発部市場開発グループ、TEL:03(5745)2081まで。

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