島津製作所がイオナイザを発売 世界初、ドライエア環境に特化

2026年08月06日

ゴムタイムス社

 島津製作所は8月4日、ドライエア環境に特化した卓上型コロナ放電式イオナイザ「STABLOーAP DRY AIR」を発売することを発表した。ドライエア環境に特化したイオナイザは世界初である。イオナイザとは静電気を除去する装置である。プラスイオンやマイナスイオンを数秒間当てることで静電気を中和し、粉体試料の付着や飛散を防いで誤差のない計量を支援する。

 近年カーボンニュートラルの進展に伴い電池の研究・製造が活発化している。空気中の水分が電池性能や安全性に悪影響を与えることから、リチウム電池など二次電池の研究・開発および製造では水分を除去したドライエア環境で行われる。しかし、こうした環境では静電気が発生しやすく、粉末試料の付着や飛散によって電池性能の評価や品質管理に支障をきたしていた。ドライエア環境では、標準大気環境とは全く異なるコロナ放電の挙動を示すため、標準大気用のコロナ放電式イオナイザでは十分な除電効果を得られない。その代替として軟X線方式や真空紫外線方式の装置があるが、遮蔽構造や安全対策が必要で、導入や保守のコストがかさむ。本製品は、周波数や電圧を微細に調節できる独自の放電制御を採用することで、ドライエア環境においても低コストと安全性に優れた静電気対策を実現した。

 同社はこれまでに、標準大気環境で除電する「STABLOーAP」に加え、アルゴン環境専用の「STABLOーAP Ar」、窒素環境専用の「STABLOーAP N2」を発売してきた。「STABLOーAP」シリーズは累計15000台以上を販売し、好評を博している。

専用スタンドで自立(左)、分析天びん「AP WーADシリーズ」に内蔵(中央)、作業者による手持ち(右)

専用スタンドで自立(左)、分析天びん「AP WーADシリーズ」に内蔵(中央)、作業者による手持ち(右)

 

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