住友ベークライトの27年3月期第1四半期決算は、売上収益が952億1100万円で前年同期比22・6%増、事業利益は136億2500万円で同51・2%増、営業利益は142億1800万円で同65・4%増、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は109億3300万円で同46・8%増となった。
セグメント別では、高機能プラスチックの売上収益は319億3100万円で同22・7%増、事業利益は31億9400万円で同83・8%増となった。
高機能プラスチックセグメントでは、販売数量の増加に加えて、原料価格上昇分を適切に価格転嫁したことで売価格が好転し、売上増加に大きく貢献した。また、米ドルおよびユーロに対する円安の為替影響も、売上を押し上げる要因となった。その結果、事業利益も大幅な増益となった。
製品別には、工業用樹脂は、半導体用途、建材用途、および砥石用途の販売が国内を中心に増加したほか、タイヤ用途の販売がアセアン地域での需要増を背景に伸長した。
成形材料は、アジア・中国地域で電機部品用途の出荷数量が増加した。北米の自動車産業向けの需要も回復基調にある。
積層板は、銅張積層板で販売価格の適正化を行い、車載向けの放熱絶縁シートでは数量が増加したことから売上収益が伸長した。
航空機部品は、欧米顧客からの需要増に加え、補修部品市場への拡販が寄与を始め、増収となった。
半導体関連材料の売上収益は342億1000万円で同40・0%増、事業利益は80億1400万円で同66・3%増となった。
半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は、パワーデバイス用途に加えて、ハイエンドスマートフォン、通信関連、および車載半導体の用途も好調に推移した。中国市場では半導体内製化政策を背景に需要が拡大している。モビリティ分野では、HEV(ハイブリッド車)向け磁石固定用途が増加した。
半導体用感光性材料は、メモリ用途の需要拡大が寄与している。
半導体用ボンディングペーストは、電源管理ICをはじめとするパワーデバイス用途が特に増加した。また、車載用途の高信頼性ペーストも好調を持続している。
半導体基板材料「LαZ」シリーズは、パワーデバイス用途の部品内蔵基板向けが売上を伸ばした。
クオリティオブライフ関連製品の売上収益が288億7000万円で同6・7%増、事業利益が37億9400万円で同2・9%増となった。
フィルム・シートは、医薬品包装、Pープラス・食品包装、産業用フィルムの各分野において、顧客の増産や在庫積み増しに伴う需要増を取り込み、販売数量が大きく増加した。拡販活動によるジェネリック医薬品向けシェアアップや、スキンパック、Pープラスのトップシール等の新規市場領域の開拓も貢献している。
産業機能性材料は、顧客の在庫確保の動きにより、建材、店装材の販売が大きく伸び、事業譲渡を受けた中空ポリカの販売も寄与した。光学製品と絶縁製品の販売は、車載向けで拡大した。
防水シート関連は、部材安定供給を最優先に取り組み、建築物の屋上防水向けの売上収益が増加した。また、住宅リフォーム向けの需要も堅調に推移した。
27年3月期の連結業績予想は、直近に公表されている業績予想からの修正は無く、売上収益が3370億円で前期比5・4%増、事業利益は380億円で同10・2%増、当期利益は375億円で同5・7%増を見込んでいる。
