豊田合成は8月3日、自動車に使用されるゴムの資源循環を加速させるため、廃材の回収先を同社工程から同社グループ会社へ拡大したと発表した。
現在、鉄やプラスチックなどの部品の資源循環が進む一方、ゴムはリサイクルが難しく一般的に焼却処分(熱利用)に留まっている。この課題に対応するため、同社は「独自のリサイクル技術の活用」と「他社との連携」を通じて、廃車からゴムを回収して再生する「循環システムの確立」を目指している。
この実現に向けて同社では段階的に取り組みを推進しており、1990年代からリサイクル技術の開発・改良を続けてきた。2021年度には、静岡県周智郡の森町工場にリサイクル工程を整備、23年度に持続可能な製品の国際認証(ISCC PLUS)を取得、24年度にはリサイクルゴムの生産能力を2倍に増強した。さらに、工程の改良によりリサイクル材の品質を高めることで、自動車部品に使用できる割合を従来の5%以下から20%に向上させた。
今回、ゴム廃材の回収先を東北のグループ工場(豊田合成東日本 宮城栗原工場)へ拡大するにあたり、社外からの廃材活用が初めてとなることから、「効率的な物流方法(搬送ルート・荷姿など)」や「廃材の取引方法」、「受け入れる廃材の品質要件」などの仕組みを整えた。これにより、将来的に複数の拠点や企業から廃ゴムを森町工場に集め、ゴムの資源循環を拡大させるための基盤の構築が完了した。
なお、今後は、他の同社グループ会社や他社にも回収先の拡大を予定しており、循環システム確立に向けた取り組みを加速させていく。
