三洋化成、リサイクル樹脂用消臭剤が採用 海洋プラ活用トランクライナーに

2026年08月04日

ゴムタイムス社

 三洋化成工業は8月3日、同社のリサイクル樹脂用消臭剤『ケシュナールRPー11D』が、Hyundai Motor GroupのKia Corporationと環境保護団体The Ocean Cleanupが連携して推進する海洋プラスチック再利用プロジェクトにおいて、電気自動車『EV3』向けに展開されるトランクライナー用途に採用されたことを発表した。なお、本採用は『ケシュナール』シリーズとして初の採用となる。
 対象となる製品は、Kiaの電気自動車『EV3』向けアクセサリーであるトランクライナーであり、アフターパーツとして提供されるものである。本トランクライナーには、The Ocean Cleanupが海洋ごみ集積域から回収したプラスチックが活用されている。

 Hyundai Motor Groupでは、電動化戦略のもと、車両ライフサイクル全体での環境負荷低減に取り組んでおり、環境配慮素材の活用やリサイクル材料の利用拡大を推進している。
 その中核ブランドであるKiaは、サステナブルモビリティの実現に向けた取り組みの一環として、2022年より海洋プラスチック問題の解決に取り組む環境保護団体The Ocean Cleanupと長期パートナーシップを構築している。本パートナーシップでは、海洋および河川におけるプラスチックごみの回収活動の支援とともに、回収されたプラスチックを再資源化し、品質要件が厳しい自動車用途への展開を通じて、リサイクル材に付加価値を付与する資源循環の実現を目指している。こうした取り組みの成果の一つとして、Kiaは太平洋ごみベルトから回収されたプラスチックを活用した自動車アクセサリーを開発しており、本トランクライナーはその代表例である。

 一方で、海洋プラスチックは長期間の環境曝露や再生過程の影響により、不純物の混在や多様な臭気成分(揮発性有機化合物:VOC)の発生といった品質課題を抱えている。これらの臭気は複数成分が複雑に混在しているため、十分な臭気低減が難しく、最終製品の価値低下につながる恐れがある。
 こうした臭気課題への対応が求められる中、『ケシュナールRPー11D』は、海洋プラスチック由来材料の臭気低減を通じて材料品質の向上に寄与する技術として評価された。
 本採用にあたっては、Hyundai Kia Japan R&D Centerの協力のもと、技術検討が進められ、海洋プラスチック由来材料の臭気課題に対する解決策として『ケシュナールRPー11D』が採用されるに至った。なお、本アクセサリーは2026年後半より、EU域内の一部市場で順次展開される予定である。

Kiaのトランクライナーに採用されたケシュナール①

Kiaのトランクライナーに採用されたケシュナール①

Kiaのトランクライナーに採用されたケシュナール②

Kiaのトランクライナーに採用されたケシュナール②

Kiaのトランクライナーに採用されたケシュナール③

Kiaのトランクライナーに採用されたケシュナール③

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