パテント・リザルトは7月17日、「ゴム製品業界」の特許を対象に、2025年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2025」をまとめたと発表した。
同集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。
集計の結果、2025年に最も引用された企業は、1位ブリヂストン、2位横浜ゴム、3位住友ゴム工業となった。
1位ブリヂストンの最も引用された特許は「車両旋回時の剛性を高めつつ、ウェット性能を向上させる空気入りタイヤ」に関する技術で、住友ゴム工業の計3件の審査過程で引用されている。このほか「樹脂を高度に分散させて無機充填剤の凝集を抑制し、耐摩耗性とヒステリシスロスを低減するゴム組成物」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、住友ゴム工業の計3件の拒絶理由として引用されている。
2025年にブリヂストンの特許による影響を受けた企業としては住友ゴム工業、TOYO TIRE、横浜ゴムなどが挙げられる。
2位横浜ゴムの最も引用された特許は「トランスポンダの捜索時間と通信効率を向上させる空気入りタイヤ」に関する技術で、ブリヂストンの計4件の審査過程で引用されている。このほか「加硫ゴム組成物の物性データの効率的な予測方法」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、住友ベークライトなどの計3件の拒絶理由として引用されている。
2025年に横浜ゴムの特許による影響を受けた企業としては住友ゴム工業、TOYO TIRE、ブリヂストンなどが挙げられる。
3位住友ゴム工業の最も引用された特許は「ドライバーショットの飛距離が大きいゴルフボール」に関する技術で、ブリヂストンの計5件の審査過程において拒絶理由として引用されている。
2025年に住友ゴム工業の特許による影響を受けた企業としてはTOYO TIRE、ブリヂストン、横浜ゴムなどが挙げられる。
4位TOYO TIREは「ウェット性能と低燃費性能をバランス良く向上させることができる空気入りタイヤ」、5位住友理工は「断熱性・耐熱性・耐圧縮性に優れた断熱層を有するバッテリーパック用断熱材」が、最も引用された特許として挙げられる。
ランキングの集計対象は、日本特許庁に特許出願され、2025年12月までに公開されたすべての特許のうち、2025年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
同ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っている。2026年5月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性がある。業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類している。
2026年07月24日
