積水化成品工業は5月20日、同社の高機能ゲル素材「テクノゲル」が、DFree社の排泄ケアをサポートする排泄予測デバイス『DFree』に採用されたと発表した。
高齢化の進展に伴い、介護現場では排泄ケアの負担軽減が重要な課題となっている。
「DFree」は、超音波センサーで膀胱の状態を検知し、排泄のタイミングを事前に知らせることで、介護者と利用者双方のQOL向上に貢献するデバイスとなる。
同社では当初、超音波センサーにジェルを直接塗布し、粘着テープと併用する方式を検討していた。しかし、長時間装着による肌トラブルや取り扱い時の煩雑さ、センサー密着性の安定確保といった課題があり、より適したインターフェイス素材の検討が進められていた。
こうした課題に対し、同社の「テクノゲル」は、皮膚への高い密着性と快適な装着感を両立しつつ、肌への負担を抑える特性が評価され、超音波センサー用インターフェイス部材として採用された。
「テクノゲル」は、水分や保湿剤などの溶媒および電解質を内部に保持する高性能ゲル素材の総称となる。
粘着力や導電性の付与が可能で、肌への優しさと高い安全性を兼ね備えていることから、医療用心電図電極や低周波治療器パッドなど、皮膚インターフェイス用途で広く採用されている。
今回の採用は、同社素材がウエアラブルデバイスや生体信号計測などの分野において、さらなる応用可能性を有することを示すものとなる。同社は今後も「テクノゲル」の特長を活かし、医療・ヘルスケア領域における新しい価値創出に積極的に取り組んでいく。
2026年05月25日


