樹脂添加剤は減収減益 ADEKAの26年3月期

2026年05月25日

ゴムタイムス社

 ADEKAの26年3月期の連結決算は、売上高が4165億6300万円で前期比2・3%増、営業利益は416億1400万円で同1・5%増、経常利益は427億7200万円で同8・7%増、当期純利益は278億6600万円で同11・4%増となった。

 化学品事業の売上高は2148億円で同1・7%減、営業利益は263億円で同6・0%減となった。うち、樹脂添加剤の売上高は984億円で同6・7%減、営業利益は96億円で同11・6%減となった。
 樹脂添加剤は、家電・EV市況の低迷が続くなか、価格競争の激化により、欧米を中心に難燃剤の販売が低調であった。また、自動車生産は持ち直しの動きを見せたものの、石油化学市場で生産が鈍化し、プラスチック製品全般に使用される酸化防止剤の販売が低調であった。一方、データセンター投資の拡大を背景に、電線向け塩ビ用安定剤の販売が好調であった。
 半導体材料では、EUV露光装置の導入拡大やPFASフリー化の需要拡大により、先端フォトレジスト向け半導体リソグラフィ材料の販売が好調であった。また、最新世代DRAMの生産開始に対応した新製品の出荷により、高誘電材料の販売が第3四半期から拡大基調に転じ、通期では堅調であった。一方、研究開発増員や生産プラント新設などの先行投資により固定費負担が増加した。
 環境材料では、アジアや米国で自動車エンジンオイル向け潤滑油添加剤や電子部品用特殊エポキシ樹脂の販売が好調であった。また、ディスプレイ向け光硬化樹脂の販売が堅調であった。中国での建築需要低迷の影響を受けながらも、接着剤向けなどの用途拡大により反応性乳化剤の販売が堅調であった。

 27年3月期通期の連結業績予想は、売上高が4530億円で前期比8・7%増、営業利益が468億円で同12・5%増、経常利益が466億円で同8・9%増、純利益が288億円で同3・4%増を見込んでいる。

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