東洋紡は4月1日、本社にて開催の入社式において、代表取締役社長の竹内郁夫氏が新入社員に向けて、歓迎の意を伝えるとともに訓示を行った。
新入社員の皆に伝えたいこと(要旨)、1点目は、同社の企業理念『順理則裕』と創立者 渋沢栄一氏について。
当社の企業理念『順理則裕(じゅんりそくゆう:なすべきことをなし、ゆたかにする)』とは、創立者 渋沢栄一氏の座右の銘の一つ。世の中の困りごとを解決するため事業を行い、その結果として利益を得よという、現代のサステナビリティ(持続可能な社会の実現)にも通じる思想を150年前から持っていた。
一万円札の図柄に渋沢氏が登場したのは、渋沢氏が単なる実業家ではなく、こうした先進的な理念を持っていたからだと思う。
現在中東情勢が緊迫化しており、世界経済への影響が懸念されている。30年後の高校の教科書には、2026年が世界秩序や経済の大きな転換点と言われる年になるのではないかと思う。皆さんはそうした重要な年の入社だ。
2点目は、主体的に考え、仕事を楽しむことについて。
皆さんは、人生の貴重な時間の多くを仕事に充てることになる。せっかくなので是非情熱を持って仕事に取り組み、その時間を楽しんでほしい。
私の経験をお伝えすると、仕事を楽しむためのコツとは「主体的に考え、前向きに行動する」こと。「自分事(じぶんごと)」として捉えることで、仕事の全体像、自分の役割等が見えてくるし、アイデアも浮かんでくる。
そのアイデアを周りの人に理解してもらいながら実行に移し、お客様や同僚に喜んでもらえたとき、色々と工夫して何かを達成したとき、チームでやり遂げたときの「仕事」の面白さは格別。その満足感を早く体験してもらいたい。
想わぬ配属先で苦手な業務を担当するかもしれない。「苦手」は自分の能力を広げるチャンス。未知の分野を避けずに、是非挑戦してほしい。
3点目は、感謝の気持ちを忘れないこと。
今、世界では戦争や紛争が続いている。日本では地震、豪雨、山火事など災害が発生している。
1995年の阪神淡路大震災の時、私自身も西宮で被災した。31年経った今でも当時の状況を鮮明に覚えている。幸い無事だったが、電気も暖房もない環境で寒さと不安を抱え、家族と過ごしながら、私たちは「生きているのではなく、生かされている」ことを実感した。
私たちは、普通に仕事や生活ができることを当たり前のように思ってしまい、つい不平や不満が出てしまう。今一度、ご家族やご親族、友人等、多くの周りの人に支えられて、今の自分があることを考えましょう。多くの方への感謝を忘れないことが、謙虚さ、真摯さにつながります。「ありがとう」という言葉を大切にすることで、働きやすい職場となり、充実した人生が訪れることでしょう。
入社してしばらくは緊張の連続かと思う。やがて仕事や職場に慣れ、仕事を通じて様々なことを身に付けながら、皆さんが成長していくことを大いに期待しています。日々の挨拶はもとより、わからないことがあればいつでも周りに聞いてください。職場の先輩は、皆さんに質問されることを待っているはずです。本日は、ご入社おめでとうございます。
ご安全に。
