横浜ゴムは3月16日、バージニア州のセーラム工場を2026年3月18日(米国時間)をもって閉鎖することを決定したと発表した。当初は3月から生産を縮小し、7月に閉鎖することを検討していたが、労働組合との協議の結果、前倒しで閉鎖することに双方で合意した。同工場で生産している商品の生産は同社グループの他の工場で行う予定で、同工場の閉鎖に伴う供給への影響はない。今後は協力企業や取引先など関係各所と真摯に協議するとともに、工場閉鎖の影響を受ける約570名の従業員に対し、就職支援を含め、監督機関や労働組合とも連携して適切に対応していくとしている。
セーラム工場は1960年代に操業を開始し、1989年に同社がモホーク・ラバー社を買収して以来、ヨコハマブランドの乗用車用タイヤを生産してきた。しかしながら、古い生産設備と旧式の生産方式に依存しており、同社が掲げる高付加価値なプレミアムタイヤやハイインチタイヤの強化における将来の生産目標を達成することは困難であると判断し、今回の閉鎖を決定した。
同社グループは2024~2026年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク)におけるタイヤ消費財の成長戦略のひとつに「高付加価値品比率の最大化」を掲げ、その主力である「ADVAN」「GEOLANDAR」「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に取り組んでいる。また、持続的な収益性と長期に渡る将来性の確保に向けて、グループ全体で生産体制の最適化を進めている。今回のセーラム工場の閉鎖はこうした戦略の一環として実施するものである。
米国は同社グループにとって最重要市場のひとつである。1969年に米国にタイヤ販売会社であるYokohama Tire Corporation(ヨコハマタイヤコーポレーション)を設立して以来、生産拠点および販売拠点を拡大し続け、米国における事業活動を積極的に推進してきた。今後も世界的な事業環境の変化に対応し、持続的かつ発展的な事業活動に必要な施策を推進することで、米国の社会と経済の発展に貢献していくとしている。
