NOKグループ会社であるNOKクリューバーは、リチウムイオン電池および全固体電池の製造工程における露点マイナス50℃~マイナス70℃の超乾燥環境(低露点環境)に対応する潤滑剤「低露点用グリース」を新開発した。
同製品は、電池製造装置において、従来の潤滑剤で課題となっていた駆動部(軸受やボールねじ等)の潤滑不足を防ぎ、製造装置の長寿命化に貢献する。
「低露点用グリース」は、2026年3月に開催される「BATTERY JAPAN[国際]二次電池展」にて初公開する。
新開発の「低露点用グリース」は、超乾燥環境下でのバッテリー製造工程で安定した潤滑性を発揮する製品となる。リチウムイオン電池や全固体電池の製造工程では、水分を極限まで取り除いた超乾燥環境が必要とされるが、このような環境では一般的な潤滑剤の摩擦抵抗が増大し、潤滑性が損なわれる。NOKクリューバーは、この課題に対し、既存試験機を改造して超乾燥環境を再現する独自の試験技術を開発するとともに、その環境下で潤滑性を評価する技術を確立した。これにより、安定した潤滑膜を保持できる潤滑成分の選定が可能となり、電池特性に影響を与える特定金属元素を含まずに潤滑性能を発揮する独自の配合設計を実現した。
露点マイナス50℃を再現した摩擦試験では、時間経過による摩擦抵抗の増大を抑え、安定した潤滑性能を維持することを実証した。この低摩擦特性により、製造装置部品の摩耗を抑制して長寿命化を実現するだけでなく、装置の安定稼働を通じた生産性の向上に寄与する。
新開発低露点用グリースの特長は、低露点環境での潤滑性に優れるため、製造装置の長寿命化に貢献、特定の金属元素(Cu、Zn、Fe)を原料材に含まないため、金属元素に起因する電池特性の不良リスクを低減、大気環境での潤滑性にも優れるため、設備の省エネ化に寄与となる。
NOKクリューバーでは、同製品のほかにもクリーンルーム環境に対応した潤滑製品を展開している。ISOFLEX TOPAS NCA152(イソフレックストパスNCA152)は、クリーンルーム用の低発塵グリースとなる。製造設備から発生する微細な粒子(パーティクル)による製造不良を防止する。グリース由来のパーティクル発生量が少ない製品で、ドイツのフラウンホーファー研究機構によるClean room Suitable Materials(CSM)認証を取得、特定の金属成分(Cu、Zn、Fe)を含まないため、電池特性の不良となる要因を低減する。
「BATTERY JAPAN[国際]二次電池展」展示会会期は、2026年3月17日~19日、会場は東京ビッグサイト(東京都江東区有明3ー11ー1)となる。
2026年03月11日


