デンカは2月25日、連結子会社であるデンカエラストリューションが、同社が開発した断熱・延焼防止材「ProfyGuard」に、デンカエラストリューションのゴム製品製造技術を応用したクッション性材料を組み合わせたリチウムイオンバッテリー向けセル間断熱材を開発したと発表した。
同製品は今後「ProfyGuard」シリーズとして販売を開始する予定となる。
セル間断熱材とは、LiBセル同士の間に配置し、熱暴走時に発生する高温が隣接セルへ伝播するのを抑制するための断熱材となる。セル間断熱材は、電気自動車を中心とする車載用バッテリーに幅広く採用されており、定置型蓄電池への採用も含め、更なる市場成長が期待される分野となる。なお、先行材料としては「エアロゲル」などが知られている。
断熱・延焼防止材『ProfyGuard』とは、加熱時に発生する化学反応による吸熱効果と、発泡による多孔質化によって熱伝導率を低減し、熱の伝播を遅らせるLiB向け断熱・延焼防止材となる。車載用LiBを用いた類焼試験では、同じ厚みのエアロゲルと比較して同等以上の性能を確認しており、車載用途およびESS用途での採用拡大や、バッテリー以外の建築向け耐火用途などへの展開が期待されている。
今回開発した新型セル間断熱材は、「ProfyGuard」の高い断熱性能と、ゴム製造技術を活かしたクッション性材料の高い追従性を組み合わせた製品となる。
クッション性材料は、充放電や劣化によるセルの膨張・収縮に追従し、バッテリーを保護する。さらに、「ProfyGuard」の吸熱・発泡による多孔質化に最適化した配合を採用しており、断熱性能を損なうことなく、熱暴走の連鎖的な拡大抑制に寄与する。同製品を用いた類焼試験では、高い断熱性能を確認しており、現在ユーザーでの評価を進めている。
デンカエラストリューションは、同製品を「ProfyGuard」シリーズとして製造・販売し、電子材料分野での事業拡大を進めていく。



