日本ゼオンが新プラント建設着手 COP年間生産能力30%増強

2026年02月20日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは2月18日、山口県周南市由加町の事業用地において、シクロオレフィンポリマー(COP)を生産する新プラント建設工事に着手すると発表した。2026年3月より本格工事を開始し、2028年度上期の竣工を予定している。COPは光学用途に加え、医療用途、半導体用途での採用が拡がり、今後さらなる需要が見込まれており、新プラント完成によりCOP年間生産能力を現有比で約30%増強する。
 なお、新たな事業所の名称は「日本ゼオン株式会社徳山工場東製造所」とし、既存の徳山工場と一体となり、周南地区での更なる事業拡大を図る。
 同日に現地で行われた起工式には、山口県、周南市および地域から来賓を招き、施工関係者、豊嶋氏、本間氏をはじめとする同社関係者ら62名が出席し、工事の安全祈願を行った。
 同日行われた記者会見において、豊嶋氏は「COPの旺盛な需要にお応えすることが長年の夢であり、今回このような素晴らしい条件に恵まれた場所で着工できることは大変感慨深い。今回のプラントを含めた周南エリアで更に事業拡大を図り、今後も独自の素材を通じて、社会の期待に応えていく」と挨拶を述べた。
 COP(製品名:ZEONEX、ZEONOR)は、同社が独自に開発した高透明なプラスチックで、優れた光学特性、低吸水性、更には不純物が非常に少ない等のさまざまな特長を有す。光学フィルムや光学レンズといった光学用途に加え、シリンジや細胞培養プレートといった医療用途、さらには半導体搬送容器への展開も加速しており、その需要は増加の一途を辿っている。
 同社は、中期経営計画STAGE30の第3フェーズ(25ー28年度)において、「モビリティ」「医療・ライフサイエンス」「情報通信」「GX」を成長分野に掲げ、同分野にリソースを集中投入することで、事業ポートフォリオの組み換えを促進する。なかでもCOPを着実に拡大する成長ドライバに位置づけており、優れた材料特性に加え、長年の採用実績といった優位性を活かし、事業拡大を目指す。また今回の新プラントは、既存の岡山県倉敷市の水島工場に次ぐ第2のCOP生産拠点となり、複数拠点化によるCOPの更なる供給安定化を図る。
 今後も同社は、持続可能な社会への貢献と社会にとって無くてはならない製品・サービスの提供を通じ、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく。

神事の様子

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鍬入れセレモニー

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