TOYO TIREが1月30日、北海道・新千歳モーターランド・カートコース(北海道千歳市美々)でメディア向けに冬商品体感試走会を開催した。
会場には氷上・雪上の専用コースが用意され、アイス性能を重視し環境にも配慮した次世代スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ3(オブザーブ・ギズスリー)」、冬のさまざまな路面環境に対応したSUV/CCV専用スタッドレスタイヤ「OBSERVE GSiー6(オブザーブ・ジーエスアイシックス)」、荒れた氷雪路や雪深い路面での走破性を追求したSUV専用スタッドレスタイヤ「OBSERVE W/TーR(オブザーブ・ダブルティーアール)」、そして雪道に対応した本格オールテレーンタイヤ「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ(オープンカントリー エーティースリー)」の4商品が用意された。参加者はそれぞれのタイヤを装着した車両に乗り込み、アイス路面・スノー路面での発進時、ブレーキ制動、スラローム、定常円旋回といった挙動を比較しながら、各商品の特性を体感した。
試走会に先立ち、同社グローバルマーケティング部の吉川誠部長が挨拶し、冬用タイヤのラインアップを拡充してきた背景を説明した。近年、SUVの販売比率が国内で大きく伸び、アウトドア志向の高まりとともにユーザーの用途が多様化していることから、同社はSUV向けのスタッドレスやオールテレーンタイヤの開発に注力してきたという。吉川部長は「地域や路面状況、ユーザーの趣味嗜好に合わせて選べるよう、多様なキャラクターを持つ冬用タイヤを揃えている」と語り、今回の試走会では4商品の違いを実際に体感してほしいと呼びかけた。
続いて、REタイヤ開発部の小泉照平氏が各商品の技術的特徴を解説した。
4商品のうち「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ」はオンロードとオフロードを両立した本格オールテレーンタイヤで、悪路をはじめ、林道、雪道にも対応する走破性能で、シビアスノー要件を満たしたスノーフレークマークを打刻している。スノーフレークマークとは、国連欧州経済委員会に規定されたシビアスノー要件を満たしたタイヤに刻印されるマークだ。
トレッドパターンでは、ラージトラクションブロックやスタッガードショルダー、5ピッチバリアブルパターンなどを採用し、雪道での走破性と静粛性を両立。スタッドレスタイヤではないため凍結路面での使用は推奨されないが、冬用タイヤ規制下でも走行可能で、都市部ユーザーの年に数回の積雪にも対応できる点が特徴だ。
その後、試乗コースの説明を消費財技術サービス部の高橋良豪氏が担当した。
試乗車としては、「OBSERVE W/TーR」と「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ」を装着したランドクルーザー250が用意された。また、MAZDA CXー5には「OBSERVE GSiー6」と「OBSERVE GIZ3」がそれぞれ装着され、4種類のタイヤを車両ごとに比較できる構成となっていた。
試走はアイスコースとスノーコースに分かれて行われた。まず「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ」を装着したランドクルーザー250でアイス路面を走行すると、スタッドレスではないにもかかわらず、30km/h程度の速度域では十分に走行可能で、発進・制動ともに安定していた。ただし、凍結路面ではスタッドレスに比べて初期制動の弱さやスラロームでのわずかな遅れが見られた。またスノー路面を走行したとき、スラロームでも追従性が優れ、操作性も安定していた。
続いて「OBSERVE W/TーR」では、同じランドクルーザーでの比較でも、発進時のトラクション、ブレーキ初動の減速G、スラロームでの追従性が明確に向上。舵角も少なく、スムーズに曲がれたほか、応答性も良い。氷上でも安定した走りを見せ、スタッドレスタイヤとして、SUVユーザーが求める力強さと安心感を両立していた。
「OBSERVE GSiー6」を装着したMAZDA CXー5で走行すると、発進時のトラクション、ブレーキ時の安定感、スラロームでの追従性など、バランスの取れた性能が感じられた。氷上でも30km/hからの制動でしっかりと減速し、旋回時も特にブレもなく安定していた。一般ユーザーが日常的に使う場面を想定した性能が確認できた。
最後に試乗した「OBSERVE GIZ3」は、4商品の中でも最もアイス性能に特化したモデルで、その違いは走り出した瞬間から明確だった。発進時のトラクション性、30km/hまでの加速のスムーズさ、ブレーキ時の制動距離、スラロームでのラインのトレース性、旋回時の戻りの速さなど、あらゆる場面で頭ひとつ抜けた性能を発揮。アイス路面でより、この性能を安心して体感できた。氷上旋回では他のタイヤより高い速度域でも安定していた。
試走を終えると、改めて4商品のタイヤ性能の違いを明確に体感できた。氷上・雪上での挙動を実際に体感できる今回の試走会は、TOYO TIREの冬用タイヤが持つ性能の違いを理解する貴重な機会となった。

オブザーブ・ギズスリー

オープンカントリー エーティースリー

SUV向け冬タイヤ4商品

吉川部長

REタイヤ開発部の小泉氏
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