センスエア社が開発 小型・表面実装対応のCO2センサー

2026年01月15日

ゴムタイムス社

 旭化成エレクトロニクスの子会社センスエア社は1月13日、新型CO2センサー「S12 CO2」を開発し、サンプル提供を開始したと発表した。同社の従来品より体積比で約25%に小型化し、SMDリフロー表面実装対応も実現、また、これまでの高精度・低消費電力の特長も維持している。これにより、従来は設置が難しかった箇所にもセンサーを組み込むことが可能となり、スマートビルディングや省エネルギー型空調制御システムのさらなる普及に貢献する。S12 CO2の量産開始は2026年内を予定している。
 近年、建物のエネルギー効率を高めるための法制度整備が世界各地で進んでいる。特にEUにおいては、公共機関が所有する新築建物では2028年より、それ以外の新築建物(住宅を含む)でも2030年より、非常に高いエネルギー性能を持つZEB化が求められている。
 空調分野では、人の不在時にも稼働してしまう従来の温度制御換気に代わり、CO2濃度に応じて換気量を自動調整する需要制御換気が注目されている。DCVは、省エネルギーと快適な室内空気質の両立を可能にする一方、スマートビルディングなどで多数設置する際には、デザインや設置スペースの制約が課題となっていた。
 新開発のS12 CO2は、同社が長年培ってきたNDIR(非分散型赤外線吸収)方式のセンサー技術をベースに構造を刷新し、既存のSunriseおよびSunlight CO2で確立した高精度および低消費電力性能を維持したまま、モジュール全体の高さを大幅に低減し、基板への表面実装を可能にした。これにより、空調機器や壁面モニターなど、これまで設置が難しかった場所にも容易に組み込むことができるようになった。居住空間で目につく機器では、デザイン性を損なわずに空間と調和した設置が可能となるほか、全熱交換器や空調コントローラーなどの機器内蔵用途でも、限られたスペースを有効に活用することができる。また、配線工事が困難なケースが多い中古建築においても、低消費電力の特徴を活かし、設置自由度が高く、後付けが容易な電池駆動型ワイヤレスCO2モニタリングを可能とする。
 S12 CO2はCO2濃度制御の普及が見込まれる欧州、北米、アジア、を中心に、オフィスビルディングや商業施設などにおけるエネルギーマネジメントシステムでのIAQモニタリング用途に展開する。さらに家庭用空調機器や全熱交換器など、住宅分野への応用を含め、さまざまな空間での快適かつ持続可能な環境づくりに貢献していく。

新型CO2センサーS12 CO2

新型CO2センサーS12 CO2

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