TOYO TIREがリブタイヤを開発 2026年1月より国内で発売

2025年12月25日

ゴムタイムス社

 TOYO TIREは12月23日、低メンテナンス性を追求したトラック・バス用リブタイヤ「M170」を開発し、2026年1月より国内市場で発売すると発表した。(発売サイズは8サイズ、価格はオープン価格)
 リブタイヤは、縦方向につながったパターンが特徴で、直進安定性と耐偏摩耗性能に優れ、長期距離輸送車を中心にトラックやバスなどで広く採用されている。
 同社の既存商品「M125」は、1994年の発売以来、優れた耐偏摩耗性能により物流業界のユーザーから高い評価を得てきた。今回開発した新商品「M170」では、実績あるリブ面積配分を継承しつつ、トレッドパターンを改良することで耐偏摩耗性能をさらに高め、トラクション性能や操縦安定性能も強化した。これにより、運転時の快適性向上と車両管理におけるタイヤメンテナンス工数の低減に貢献する。
 開発にあたっては、同社独自のトラック・バス用タイヤ開発基盤技術「eーbalance」を活用。ショルダークローズドサイプと接地端サイプの配置によりショルダーリブ内の接地圧を均一化し、偏摩耗を抑制するとともに路面からの入力を緩和して操縦安定性を向上させた。また、主溝にV字型断面を採用し溝変形を抑えることで接地圧の偏りを軽減。小石がタイヤの溝に入りにくい構造とすることで溝壁や溝底の損傷低減にも寄与する。
 さらに、19・5インチ以上には4本溝、17・5インチには3本溝を採用するなどインチごとにパターンを最適化。車両条件に応じた剛性バランスを確保することで高い摩耗性能を発揮する。
 同社は長年にわたり培ってきた専門知見を生かし、ユーザーの課題解決と社会のニーズに応えるべく、今後もトラック・バス用タイヤの開発に一層注力していく。

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