錦湖三井化学、27年5月完工へ MDIの生産能力増強を発表

2025年12月17日

ゴムタイムス社

 三井化学は12月15日、同社の関係会社である錦湖三井化学がMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)の生産設備を増強することを発表した。増強能力は10万トン年(61万トン年から71万トン年)で、2026年2月着工、27年5月完工を予定している。

 MDIは自動車部品や家具寝具、住宅や冷蔵庫の断熱材、弾性繊維や各種接着剤用原料など、多くの分野で使用されている代表的なポリウレタン主原料である。MDIの需要は、地球温暖化抑制のため各国で推進されている住宅建築の断熱性能向上政策の影響や、経済成長に伴う快適性向上要求の高まりにより、年率5%で増加していくと見込まれている。

 錦湖三井化学は自動車部品や弾性繊維、高難燃断熱材等に使用される高機能MDI(モノメリック系、変性MDIおよび高粘度ポリメリック系)と、住宅や家電の断熱材等に使用される汎用MDI(ポリメリック系)を生産、販売している。本生産設備は2024年に20万トンの増強を実施し、既にフル生産となっている。今回の増強により、自動車材の需要伸長はもとより、高難燃断熱材に使用される高機能MDIの更なる需要拡大にも対応可能となる。なお、今回の増強では、前回増強時に導入したリサイクル設備をフル活用し、MDI単位重量あたりのGHG排出量を削減する。これにより、カーボンフットプリント低減とエネルギー効率向上によるコスト合理化を同時に実現し、持続可能な生産体制の構築を目指す。

錦湖三井化学 麗水工場

錦湖三井化学 麗水工場

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