「すべてを持続可能に」を企業ビジョンとする日本ミシュランタイヤは12月16日、ミシュランガイドが新たにワインの評価を開始することを発表した。
ミシュランガイドは、125年にわたり美食とホスピタリティの卓越性を体現する飲食店・レストラン、宿泊施設、そして業界に携わる人々の才能を称えてきた。レストランを評価するミシュランの星は1926年に導入し、宿泊施設を評価するミシュランキーは2024年に創設している。
これらのセレクションを支える専門知識をワインにも広げる。ワインは美食体験の重要な役割を担っており、ミシュランガイドは、2004年に「興味深いワイン」ピクトグラムを導入するなど、長年にわたり優れたワインリストを有するレストランを紹介してきた。
また、2019年には「ミシュランソムリエアワード」を創設し、ワインの専門知識やサービス技術を通じて、レストランでの体験を特別なものにするソムリエを称えている。
新たな称号「ミシュラングレープ」は、5つの評価基準で世界の優れたワイナリーを紹介する。
「ミシュラングレープ」の定義は、3グレープはヴィンテージを問わず、ワイン愛好家からの深い信頼を得ている、卓越した生産者。2グレープは品質と一貫性において、その地域や生産者の中で際立つ、素晴らしい生産者。1グレープは良質なヴィンテージにおいて、個性とスタイルを備えたワインを造り出す、優れた生産者。セレクテッドは定期的なレビューの対象に選ばれ、価値のある良質なワインを造り出す、信頼のおける生産者となる。
ミシュランガイドは、卓越性と独立性の基本理念に沿って、一貫した5つの基準で評価する。1つ目は、アグロノミーの質。ワインの品質に直結する重要な要素として、ブドウの樹、土壌の健全性のバランス、徹底した手入れ、丁寧さを評価する。
2つ目は、テクニカルマスタリー。ワイン醸造における技術力に焦点を当てる。テロワールや品種を映し出し、緻密で厳格な醸造プロセスによって生み出された完成度の高いワインが求められる。
3つ目は、アイデンティティ。個性、土地の特徴、文化的背景を反映したワインを造り出す生産者に焦点を当てる。
4つ目は、バランス。酸味、タンニン、樽香、アルコール度数、甘味とのバランスを重視する。
5つ目は、一貫性。ワインは、困難な年であっても品質が保たれているかを確認するため、複数のヴィンテージで評価される。ミシュランガイドは、時を重ねるほど深みと優れた味わいを増すワインを称える。
ワインセレクションは、ミシュラン専任のワインインスペクターによる専門知識に支えられている。このチームは、独立性を持って総合的にセレクションを行い、経験豊富なワイン専門家と、新たに採用されたインスペクターの高度な知見を結集している。メンバーは資格だけでなく、厳密かつ誠実にワイナリーを評価する能力を備えている。彼らは、元ソムリエ、ワイン評論家、生産者など、業界のプロフェッショナルであり、ワインづくりにおける深い知識と経験をチームにもたらしている。
評価は、審査プロセスと編集の監修を含む厳格な調査手順に従って行われる。
2025年12月18日

