ブリヂストンが実証実験を開始 富山市との共創で次世代タイヤ

2025年11月13日

ゴムタイムス社

 富山県富山市とブリヂストンは11月10日、富山市が運営するバスタイプのグリーンスローモビリティに空気充填の要らない次世代タイヤ「AirFree」を装着し、公道での全国初となる実証実験を2025年11月8日より開始したことを発表した。「AirFree」は「地域社会のモビリティを支える」ことをミッションに、高齢化や過疎化、労働力不足といった地域交通に関する様々な課題の解決策として注目されているグリーンスローモビリティで安心・安全な移動を支えることを目指す。

 富山市とブリヂストンは、グリーンスローモビリティ運行事業に関する連携協定を2025年2月13日に締結し、公道での実証実験の準備を進めてきた。今回の実証実験は、バスタイプのグリーンスローモビリティ「Boule BaaS」(ブールバース)が運行されている富山駅北エリアで行われる。車両データ・走行データ・メンテナンス状況・利用者アンケートといった多角的なデータを収集することで、「Boule BaaS」と「AirFree」の組合せによる特性や機能、提供価値を富山市とブリヂストンで検証するとともに、2026年の社会実装に向けて活動を推進する。

 2025年の実施概要は、実施期間が2025年11月8~24日の土日祝日(計7日)、運行時間は富山駅北口広場発(始発)9時40分、(最終)16時30分、実施エリアは富山駅北口広場と富山県美術館・富岩水上ラインを繋ぐルート、車両台数は1台となる。

 検証項目は①「AirFree」提供価値の検証として、パンクレス・メンテナンス効率化による「移動を止めない」価値、安心・安全、サステナビリティイメージ、利用者増加など「AirFree」導入による価値向上を検証、②オペレーションの検証として、メンテナンス性やタイヤ個体管理、運行面での稼働管理など運用面での実用性を検証、③技術検証として、振動や乗り心地のデータを収集し、技術面の有効性を検証する、となる。

出発式の様子①

出発式の様子①

出発式の様子②

出発式の様子②

空気充填の要らない次世代タイヤ「AirFree」

空気充填の要らない次世代タイヤ「AirFree」

「AirFree」が装着された「Boule BaaS」

「AirFree」が装着された「Boule BaaS」

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