産業・生活用品とも減収減益 オカモトの4~9月期

2025年11月13日

ゴムタイムス社

 オカモトの2026年3月期第2四半期連結決算は、売上高が528億9900万円で前年同期比2・9%減、営業利益は25億300万円で同49・1%減、経常利益は33億8400万円で同32・5%減、当期純利益は19億4300万円で同期比34・8%減となった。

 セグメント別にみると、産業用製品の売上高は370億3500万円で同0・3%減、セグメント損失は3億3900万円(前年同期は8億7000万円の利益)となった。
 一般用フイルムは業界縮小傾向も他社品の取り込みが進み売上増となった。工業用フイルムは、ダイシング及びメディア関係フイルムが堅調で売上増となった。
 建材用フイルムは、床材を中心に堅調に推移し売上増となった。多層フイルムは、輸出食品用包装及び工業材料向けが堅調で売上増となった。
 壁紙は戸建住宅販売不調の影響があり売上減となった。農業用フイルムは、価格改定前の前倒し需要があり売上増となった。
 自動車内装材は、中国では自動車販売価格見直しがあり売上微増だったが、需要先モデルチェンジ延期の影響による北米子会社の在庫調整及び為替の影響があり、全体で売上減となった。フレキシブルコンテナは、他社の事業撤退の影響と価格改定の効果で売上増となった。
 粘着テープは、包装用・産業用共に需要が落ち込み売上減となった。工業テープは、産業用が増加したが、電子部品が減少し、全体で売上微減となった。
 食品衛生用品のうち、ラップは新規獲得により業務用・小巻品共に売上増となった。食品用手袋は、販売単価が下落傾向で売上減となった。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、水産加工需要の増加及び食肉用途が堅調に推移し売上増となった。研磨布紙等は、研磨布紙が堅調に推移した一方、OA器材部材が減少し、全体で売上減となった。

 生活用品の売上高は157億2300万円で同8・6%減、セグメント利益は37億7000万円で同23・8%減となった。コンドームは、国内需要は堅調も一部得意先の在庫調整等があり売上減となった。また、海外向けは、中国景気低迷と為替の影響があり売上減となった。浣腸は、主要小売店の新規定番導入の効果と海外向けが好調で売上増となった。
 除湿剤は、梅雨明けが早まったことによる降水量減少の影響で売上減となった。カイロは、販売店への店頭導入開始が早まり売上増となった。手袋は、家庭用手袋は大手得意先取引減少の為売上減となった。
 医療用手袋は価格競争が激化し売上減となった。産業用手袋は半導体向けが減少したが新規採用が増え売上増となった。メディカル製品のうち滅菌器は、需要が回復し売上増となった。ブーツは、価格改定の影響で取り扱いアイテムが減少し売上減となった。シューズは、猛暑により革靴需要が減少し売上減となった。

 物流受託事業及び太陽光発電事業のその他の事業の売上高(振替前)は15億4200万円で同1・0%減、セグメント利益は1億8700万円で同24・3%減となった。

 2026年3月期通期業績予想は、売上高は1090億円で前期比0・1%減、営業利益は57億円で同34・5%減、経常利益は70億円で同28・3%減、当期純利益は43億円で同35・6%減を見込んでいる。

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