横浜ゴム、自動車用ホース生産能力増強 メキシコ工場隣地に新建屋建設

2025年10月29日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは10月27日、メキシコの自動車用ホースアセンブリ生産販売会社であるYokohama Industries Americas de Mexicoの生産能力を増強すると発表した。既存工場の隣地に約3万2000平方メートルの土地を取得して新たに建屋を建設し、敷地面積は現在の2倍以上に拡張する。2025年第4四半期に着工、操業開始は2026年第4四半期を予定している。また、将来的なさらなる拡張も視野に入れている。
 YIA Mexicoは北米市場向けの主力拠点であり、自動車のエアコンおよびトランスミッションオイルクーラー用のホースアセンブリを生産している。同社は今回の生産能力増強によりYIA Mexicoの収益性を強化し、ホース配管事業のさらなる成長を目指す。
 着工に先立って10月14日に起工式を開催し、式にはアグアスカリエンテス州知事やサンフランシスコ・デ・ロス・ロモ市長はじめ、多くの政府関係者や地元関係者が出席した。挨拶に立った同社の浜谷孝行MB事業本部長は、出席した方々と工場建設に関わる全ての尽力に謝意を表すとともに、YIA Mexicoの戦略的な位置付けや生産増強がもたらす同社および地域へのメリットなどを述べた。
 同社は2024年度~2026年度までの中期経営計画「YX2026」におけるMB事業の成長戦略として、ホース配管事業を成長ドライバーと位置付け、事業強化を図っている。その具体的施策としてバリューチェーンの再構築や北米での生産構造の改革を進めており、今回のYIA Mexicoの生産能力増強はその一環として実施するものとなる。

鍬入れ式を行う出席者

鍬入れ式を行う出席者

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