積水化学らが経営管理基盤を全面刷新 データドリブンな経営高度化を目指す

2025年10月20日

ゴムタイムス社

 積水化学工業、富士通、SAPジャパンは10月17日、積水化学のデータドリブンを用いた迅速な経営判断による経営の高度化を目指し、新基幹システムとして「SAP S/4HANA Cloud」を導入して全面刷新するモダナイゼーションプロジェクトを推進しており、第一弾として会計領域のシステムの運用を2025年4月に開始したことを発表した。今後、積水化学の国内外約100社のグループ会社に順次「SAP S/4HANA Cloud」を導入していく。これにより、積水化学は、グループ会社およびグローバルで統一した経営管理およびデータの一元管理を実現するとともに、会計領域のほか、販売管理や購買管理なども含めて基盤を統一していく。

 積水化学では、不確実性が高く変化への対応力が求められる昨今の経営環境において長期持続的な企業価値向上を目指し、全社デジタル変革プロジェクトをスタートさせた。テーマの一つとして、グローバル経営刷新プロジェクトを発足し、2021年より、グローバルスタンダードであるSAPを導入するモダナイゼーションプロジェクトを開始した。

 富士通は、SAPのグローバルパートナーとして40年以上にわたり培ってきた経験やノウハウを体系化したオリジナルの導入方法論である富士通版Activateを活用し、「SAP S/4HANA Cloud」および「SAP Business Technology Platform」など他各種ソリューションの導入を強力に支援・遂行した。本プロジェクトに際しては、サービスの標準化とシェアードサービスを担うジャパン・グローバルゲートウェイやグローバルデリバリーセンターのインド開発拠点を活用し、高品質なシステム構築をスピーディに実行する体制で、基幹システムを刷新している。今後プロジェクト完了まで、富士通社内の導入リファレンスも含むこれまでのノウハウ、知見をもとに全面的に支援していく。

 SAPジャパンは今後も積水化学の経営管理を支える基盤づくりを支援していく。日本およびグローバルの知見や事例、最適なソリューションの提供を通じて、積水化学が財務・非財務の幅広い情報を統合的に活用し、持続的な企業価値創造を実現できるよう、貢献していく。

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