積水化成品工業は10月６日、同社の高機能ゲル素材「テクノゲル」が、オムロン ヘルスケアの新製品「オムロン低周波治療器 ＨＶーＦ０８２ーＪＦ」（２０２５年８月29日発売）に付属される、手足などの凹凸部にも貼りやすく剥がしやすい小型の三角形型「スポット用パッド」として採用されたことを発表した。
家庭用健康機器の分野で豊富な実績を持つオムロン ヘルスケアは、手足などの凹凸部にも貼りやすく、ねらった部位に集中して治療できる柔軟性・密着性を兼ね備えた新規パッドの開発を進めていた。
「テクノゲル」はその特性により、手や足首など凹凸のある関節部へのフィット性を向上させ、従来のパッドでは難しかったピンポイントでの治療を可能にする素材として高く評価され、新たに開発された「スポット用パッド」として採用された。
同社の「テクノゲル」は、水分や保湿剤などの溶媒および電解質を内部に保持する、高性能ゲル素材の総称である。
粘着力や導電性を付与できるほか、肌にやさしく高い安全性を備えていることから、ヘルスケア用の低周波治療器パッドや医療用の心電図電極など、皮膚とのインターフェイス素材として広く採用されている。
「テクノゲル」は高い柔軟性と密着性を有しており、貼付したい部位にぴったりとフィットする点が特長である。
これらの特性が、オムロン ヘルスケアが求めるケアしたい部位への的確な密着性と貼りやすさに合致し、スポッド用パッドの開発に貢献した。さらに、従来のパッドと比較して表面材の厚みを約半分にすることで、「テクノゲル」の柔軟性を最大限に活かした構造を実現している。
同社グループは、今後も「テクノゲル」をはじめとする高機能素材の開発を通じて、医療・健康領域への貢献を強化し、人々の健康と快適な生活を支える製品づくりに取り組んでいくとしている。
スポット用パット
使用イメージ
