ニッタ、自然共生サイトに認定 北海道の「十弗の森」

2025年10月08日

ゴムタイムス社

 ニッタは10月3日、北海道中川郡豊頃町内に所在する社有林、ニッタ「十弗(とおふつ)の森」が、今回新たに「地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等に関する法律に基づく「自然共生サイト」として、環境省・農林水産省・国土交通省による認定を取得したと発表した。
 環境省は、ネイチャーポジティブの実現に向けた取り組みの一環として、民間等による生物多様性保全活動を評価・促進する制度「自然共生サイト」の認定を令和5年度より開始し、さらに本年4月には、同制度を法制化した「地域生物多様性増進法」を施行した。
 ニッタ「十弗の森」は、令和5年に環境省の「自然共生サイト」に認定され、OECM(国立公園や自然保護区などの従来の保護地域以外で、生物多様性の保全に貢献する地域)として国際データベースにも登録されている。今回は地域生物多様性増進法に基づく「自然共生サイト」として認定された。
 同社は北海道十勝地区に広大な社有林を保有し、100年以上に亘り育苗・植林・間伐・伐採等の森林事業を行ってきた。(現在保有面積約6700ha)これまで、2008年に取得した持続可能な森林経営に関する認証(SGEC認証)の維持や、環境省が主導する「生物多様性のための30by30アライアンス」への参画に加え、近年は社有林内で「生物多様性調査」を実施し生息種を特定するとともに、より多くの動植物にとって社有林がより良い生息環境となるよう、保全に取り組んでいる。
 この度認定を受けた「十弗の森」は、貴重な森林環境が維持できている森林として評価をもらった。これからも社有林の適切な整備・管理による生物多様性保全、持続可能な森林経営に取り組んでいく。

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