東レとMAS社が合弁会社設立 印に衣料用縫製品製造拠点

2025年09月19日

ゴムタイムス社

 東レは9月17日、衣料用縫製品製造販売事業を行うMASホールディング社との合弁会社をインド共和国に設立したと発表した。出資比率は同社グループが60%、MAS社が40%となる。
 新会社となるTOMA社は、インド共和国オディシャ州に製造設備を新設し、2026年後半に操業を開始する予定となる。TOMA社は、MAS社の広範なアパレル製造ノウハウや長年に渡るインドでの製造経験と、同社の有する原糸から縫製品までの一貫設計と高次加工技術との融合により、インド市場での事業拡大およびグローバルな供給体制を構築する。
 MAS社は、衣料用縫製品製造会社として世界13ヵ国で事業を展開するグローバル企業であり、インドにおいても縫製品製造で26年の実績がある。また同社は労働集約型の産業である縫製品製造にあっても縫製自動化を推進する先進的な企業グループでもある。同社グループはこれまで、中国やベトナム、インドネシア、バングラデシュといった地域を拠点として縫製品事業を進めてきたが、この度のMAS社との合弁会社設立によって、成長著しいインド市場に向けた縫製品の供給を本格的に強化していく考えとなる。
 TOMA社は、高品質で先進的な製品を製造することで、オディシャ州の雇用創出と経済成長へ貢献していく。また、TOMA社は、同社が戦略的パートナーシップを締結しているユニクロの南アジアにおける縫製品事業の拠点として、インド市場でのサプライチェーン高度化を推し進めている。
 同社およびMAS社は、TOMA社をインドにおける縫製拠点として位置付けるとともに、パートナーシップを更に強化して、両社の優位性を活かした戦略を実行していく。

TOMA社完成予定図

TOMA社完成予定図

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー