クラレ、パノラマサンルーフに採用 アンビエントライト用中間膜

2025年09月16日

ゴムタイムス社

 クラレは9月12日、同社のアンビエントライト用中間膜〈SkyViera〉が、インド大手自動車メーカーのマヒンドラ&マヒンドラの電気自動車「BE6」と「XEV 9e」のパノラマサンルーフに採用されたことを発表した。

 近年世界の自動車メーカーは、単なる性能向上にとどまらず、人々の心を動かすような感動体験の創出にも注力している。M&Mでは、ユーザーの心に響く体験を重視したデザイン思想「Heartcore Design」をもとに次世代SUVの開発を進めている。〈SkyViera〉はガラスにデザイン性と照明機能を付加できる同社の中間膜であり、M&Mの求める精緻なデザインが高クオリティで印刷できる点と、ガラスの透明度が高くコントラストが明瞭なサンルーフ照明を設計できる点が評価され、採用につながった。
 今回採用された2タイプは、ラグジュアリーな体験を追求したコンセプトや、アメリカン・コミックスのダークヒーロー像に着想を得たユニークな限定版エディションなど、デザイン性の高さでも市場の注目を集めている。
 同社は〈SkyViera〉の独創的なデザイン表現で、メーカーのブランド価値向上や製品の差別化に貢献していく。

 〈SkyViera〉は、同社の高機能中間膜〈トロシフォル〉シリーズの一つで、空間を彩る間接照明用の特殊なPVBフィルムである。通常のPVB中間膜との併用により、その安全性能を保ちながら、美しい仕上がりを実現する。さらに表面には顧客のニーズに応じたオリジナルデザインの印刷が可能となる。今回は自動車のルーフガラスに採用されたが、他の部位の合わせガラスにも応用できる。

〈SkyViera〉を使用したパノラマサンルーフ

〈SkyViera〉を使用したパノラマサンルーフ

〈SkyViera〉が採用された「Mahindra BE 6 Batman Edition」

〈SkyViera〉が採用された「Mahindra BE 6 Batman Edition」

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