櫻護謨の26年3月第1四半期連結決算は、売上高は19億1800万円で前年同期比19・3%増、営業損失は1億4500万円(前年同期は1億5600万円の損失)、経常損失は1億3400万円(同1億5700万円の損失)、四半期純損失は9200万円(同1億2000万円の損失)となった。
消防・防災事業の売上高は6億100万円で同13・3%増、セグメント損失は1億7400万円(前年同期は1億5800万円のセグメント損失)となった。消防ホース・消火栓ホースの販売は、順調に推移しており、資機材では、前年同期に比べ災害備蓄用防災資機材の販売が増加した。利益面では、販売が伸びた災害備蓄用資機材の利益率の影響や商材の企画開発費用の増加等により、前年同期に比べ第1四半期のセグメント損失は増加している。
航空・宇宙、工業用品事業の売上高は11億9100万円で同25・0%増、セグメント利益は1億1500万円で同62・6%増となった。航空・宇宙部門は受注が大幅に増加しており、第1四半期では官需大型機用部品の販売が増加した。工業用品部門では、原油貯蔵施設向けタンクシール大型案件の納入があり販売が増加した。利益面では、増収効果及び稼働率向上により増益となったものの、原材料価格高騰の継続と減価償却費の増加、歩留まり率の低い一部製品の生産コスト増の影響を受けている。
26年3月期連結業績予想は、売上高が130億円で前期比6・7%増、営業利益は5億7000万円で同11・5%減、経常利益は5億2000万円で同20・5%減、当期純利益は3億2500万円で同23・7%減を見込んでいる。
