レゾナックがアドバイザーを設置 専門的視点で助言や評価

2025年08月07日

ゴムタイムス社

 レゾナック・ホールディングスは8月5日、社外の有識者による「サステナビリティアドバイザー」を新たに設置したと発表した。
 同社は、サステナビリティを経営の根幹に据え、社会と事業の持続可能性を高める活動の強化に取り組んできた。しかし、当領域のテーマは多岐にわたり、社内の知見のみでは限界があることから、これまでも、ステークホルダーとの対話を通じた共創を重視してきた。例えば、社会や環境、顧客への貢献を可視化する同社の認定制度「Resonac Pride製品・サービス」の審査時には、立会人やアドバイザーとして関連するステークホルダーから意見をもらう取り組みを行っている。
 こうした中で社外の知見を取り入れることの重要性を改めて認識し、このたび、2年任期制の「サステナビリティアドバイザー」を新設して、同社の取締役会・業務執行部門に対し、専門的な視点から助言・アドバイスを受ける体制を整えた。具体的には、業務執行部門から取締役会への審議依頼・報告を行う際の妥当性・評価に関する参照意見の提供、取締役会からアドバイスを求められた場合のサステナビリティに関する専門家としての参照意見の提供、業務執行部門の方針・戦略・取組みに対する評価・助言を行う。
 第1期(2025年4月~2027年3月)では、パーパス「化学の力で社会を変える」の実現と、同社の価値創造へ向けた取り組みへの助言をしてもらうため、3名の有識者を選任した。
 早稲田大学理工学術院創造理工学部環境資源工学科教授、伊坪徳宏氏、法政大学人間環境学部、同大学院公共政策研究科教授長谷川直哉氏、りそなアセットマネジメントチーフ・サステナビリティ・オフィサー、常務執行役員松原稔氏となる。
 同社は、サステナビリティアドバイザーの設置を通じて、社外専門家の知見を経営に取り入れ、さらなる中長期的な企業価値の向上を目指していく。

伊坪徳宏氏

伊坪徳宏氏

松原稔氏

松原稔氏

長谷川直哉氏

長谷川直哉氏

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー