旭化成は7月31日、同社の連結子会社であるAsahi Kasei Battery Separator Americaと、豊田通商の子会社であるToyota Tsusho Americaが、車載用リチウムイオン電池向けにAKBSAが供給するLIB用セパレータ「ハイポア」のキャパシティライト契約を締結したことを発表した。
本契約は、TAI向けにAKBSAの「ハイポア」のキャパシティ(生産供給能力)の一部を確保し、優先的に提供することを取り決めたものとなる。2027年中ごろから本契約に基づき、AKBSAは現在新設中の米国ノースカロライナ州シャーロット工場のセパレータ塗工設備からTAI向けに「ハイポア」を供給する予定となっている。
同社は、本契約を通じ、市場の変動リスクを軽減しつつ、リソースを効率的に活用しながら、安定的な供給を維持していく。また、豊田通商は、シャーロット工場で製造されたLIB用セパレータを北米の車載用LIBメーカーへ安定的に供給することで、車載用電池サプライチェーンの構築を推進していく。
さらに、同社の付加価値の高い素材技術と、豊田通商のモビリティ分野における豊富な知見という両社の強みを掛け合わせることで、高品質なセパレータをLIB向け材料市場に展開し、高性能な電動車の普及と実現に向けて取り組みを加速していくとしている。

