島津製作所が分析計測機器部品に採用 帝人のリサイクル比率50%の樹脂

2025年07月24日

ゴムタイムス社

 島津製作所は7月22日、使用済みの製品を再利用して作られたリサイクル樹脂を紫外可視分光光度計「UVー1900i Plus」の外観パネル全体に採用したことを発表した。本樹脂は帝人が開発しており、分析計測機器メーカーでの利用は初めてとなる。リサイクル比率50%の樹脂を同社製品の外観パネルに採用することで、バージンプラスチックの使用量を減らし、資源循環や温室効果ガス排出量の削減に寄与する。

 本製品で採用した樹脂は、帝人が展開する環境配慮型のポリカーボネート樹脂製品ブランド「サーキュラーマテリアルズ」の一つとなる。使用済みの製品に用いられた樹脂を再利用する「ポストコンシューマーリサイクル」により作られており、使用済みの自動車ヘッドランプなどの原料を適用している。同社グループはサーキュラーエコノミー(循環型経済)への移行に向けて、2022年にサステナブル素材普及委員会を立ち上げて、サステナブル素材の製品への採用を推進している。これまでにも、環境に配慮した機能性素材「セルロースファイバー強化難燃複合樹脂」を液体クロマトグラフに採用するなど様々な活動に取り組んできた。今回採用したリサイクル比率50%の樹脂を他製品にも展開していき、脱炭素化社会の実現に貢献していくとしている。

「UVー1900i Plus」

「UVー1900i Plus」

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