豊田合成がヘリカルフュージョンに出資 核融合発電の実用化を目指す

2025年07月14日

ゴムタイムス社

 豊田合成は7月11日、未来の新たなエネルギーとして期待される核融合発電の実用化を目指すHelical Fusionに出資したことを発表した。

 核融合発電は、CO2が発生しない核反応の高出力なエネルギーを利用する発電方法である。燃料(重水素など)が海水に豊富に含まれているとともに、核分裂を用いる原子力発電より制御しやすいとされているため、エネルギー問題の抜本的な解決策として国際的に開発競争が活発化している。Helical Fusionは国立の核融合科学研究所における研究成果を基に設立されたスタートアップで、核融合発電の実用化への鍵となる核融合炉の設計技術に強みを持ち、その社会実装を目指している。

 Helical Fusionが目指す核融合発電の領域は、今後成長が見込めることから、将来的に同社の技術が活かせる分野の探索を見据え、同分野での知見を高めるために出資した。今回の出資は、当社が新規事業の開拓の一環として進めているベンチャー投資の取り組みの一つとなる。

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