クラレの25年12月期第1四半期連結決算は、売上高が1948億400万円で前年同期比1・4%増、営業利益は186億5000万円で同35・2%減、経常利益は178億2600万円で同36・0%減、四半期純利益は120億700万円で同44・4%減となった。
イソプレンの売上高は196億8600万円で同14・8%増、営業利益は28億2200万円(前年同期は2100万円の利益)。イソプレンケミカル・エラストマーは欧米を中心に需要が堅調に推移し、販売数量が増加した。耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉は電気・電子用途の需要回復が力強く、また自動車用途での拡販も進み、販売数量が増加した。
ビニルアセテートの売上高は1004億3400万円で同1・4%増、営業利益は159億1700万円で同35・8%減となった。ポバール樹脂は販売数量は前年の欧州向け物流の混乱に起因した特需が一巡し、減少し、また在庫評価差額や原燃料価格上昇によるマイナス影響があった。光学用ポバールフィルムは中国の家電買替支援策などを背景に販売は堅調に推移したものの、在庫評価差額によるマイナス影響があった。水溶性ポバールフィルムは個包装洗剤の需要が回復しつつあり、販売数量は増加した。EVOH樹脂〈エバール〉は欧米を中心に食品包装用途が順調に推移し、自動車用途も堅調だったことから販売数量が増加したが、原燃料価格の上昇等による影響があった。