エボニックがグリーン電力へ転換 各国のPU添加剤生産拠点

2025年05月14日

ゴムタイムス社

 エボニックインダストリーズは5月13日、世界各地のポリウレタン添加剤生産施設で使用する電力をグリーン電力に切り替え、持続可能な社会の実現に向けての取り組みをさらに推進することを発表した。現在、コンフォート&インシュレーション部の各国のポリウレタン添加剤生産拠点での全工程が、グリーン電力で稼働している。

 アミンおよびシリコーンのプラットフォーム、ならびに米国ホープウェルから日本の伊勢原に至るまで、ポリウレタン添加剤の小規模生産拠点におけるグリーン電力への転換は、持続可能な生産活動と排出削減に対する同社のコミットメントを明確に示している。同社は、サステナビリティ戦略の一環として、2030年までにスコープ1と2の排出量を25%、スコープ3の排出量を約11%削減することを掲げている。さらに、2050年までにクライメイト・ニュートラル(気候中立)の実現を目指している。

 同社は、持続可能性を重視しながら生産効率や能力を向上させることで、ポリウレタン業界の信頼できる長期的なパートナーとしてのポジションを強化し、自動車、建築、コーティング、家具、消費財などの市場で進化する顧客の需要に柔軟に対応していく。

 グリーン電力への転換は、グリーン電力証書と、電力購入契約(PPA)として知られる再生可能電力供給契約によって実現することができた。これらの契約により、数年前から各拠点で再生可能エネルギーの確実かつ安定的な供給が可能となっている。例えば、ドイツ・ヴィッテンブルクの離型剤生産拠点では、2022年初頭から再生可能電力契約を活用している。

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