精密成形品好調で増収増益 信越ポリマーの25年3月期

2025年05月02日

ゴムタイムス社

 信越ポリマーの25年3月期連結決算は、売上高は1105億8200万円で前期比5・9%増、営業利益は132億7100万円で同20・1%増、経常利益は132億1800万円で同14・6%増、当期純利益は94億3000万円で同8・7%増となった。
 セグメントでは、精密成形品事業の売上高は560億2400万円で同17・7%増、営業利益は102億4400万円で同42・1%増となった。同事業では、半導体関連容器は日本を含め地域による濃淡はあるが、堅調に推移した。OA機器用部品はプリンター需要の好調を受け、プリンター用ローラが大幅に伸びた。キャリアテープ関連製品はAIサーバー部品用など大型電子部品向けが堅調だった。シリコーンゴム成形品はメディカル用製品が伸び前年同期を上回った。
  電子デバイス事業の売上高は248億4800万円で同2・6%減、営業利益は11億9000万円で同42・6%減となった。同事業は自動車産業の需要環境が厳しさを増したことから、車載向けの入力デバイスなどの車載関連製品が低調に推移した。一方で新規開発の延焼防止クッションの出荷を開始したことでコンポーネント関連製品は前年を上回った。自動車産業以外では、ラップトップPC用タッチパッドは低調だったが、民生機器需要が堅調に推移したことを受け液晶接続用コネクターが前年同期を上回った。
 26年3月期連結業績予想は、現時点で合理的な業績予想の算定が困難であり、公表していない。

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