東洋紡エムシー子会社が出展　パリ開催の複合材料の展示会

　東洋紡エムシーは2月21日、同社の完全子会社で、不織布・フィルターの製造販売を行うユウホウが、２０２５年３月４日～６日にフランス・パリで開催される世界的な複合材料の展示会「ＪＥＣ　Ｗｏｒｌｄ２０２５」に出展すると発表した。
　出展ブースでは、ユウホウが開発、製造販売する炭素繊維不織布「疾風ーＨＡＹＡＴＥー」、電磁波シールド材「ＨＡＹＡＴＥーＥＭＳ」、天然繊維不織布「ＧＲＥＣＯＭ」と、それらを用いた成形品などを展示し、軽量化、サステナブル、電磁波シールドをキーワードにＰＲする。また、会場で開催されるＬｉｖｅ　Ｄｅｍｏ　Ｚｏｎｅ　Ａｒｅａでは、成形設備メーカーのＲＯＣＴＯＯＬと協力し、ＨＡＹＡＴＥの成形デモンストレーションも行う。
　出品する製品は、炭素繊維不織布「疾風ーＨＡＹＡＴＥー」、電磁波シールド材「ＨＡＹＡＴＥーＥＭＳ」、天然繊維不織布「ＧＲＥＣＯＭ」となる。
　炭素繊維不織布「疾風ーＨＡＹＡＴＥー」とは、炭素繊維と熱可塑性繊維を混綿した熱可塑性炭素繊維強化プラスチック（ＣＦＲＴＰ）用の中間材料で、プレス加工でさまざまな部品に成形できる。炭素繊維の繊維長を維持したまま不織布化しているため強度に優れるほか、熱可塑性複合材料ならではの加工性の高さが特徴。原料にリサイクル炭素繊維も使用できる。自動車などの軽量化に貢献できる素材として、商用車を含め、本格採用が期待されている。
　「ＪＥＣ　Ｗｏｒｌｄ　２０２５」の会期は、２０２５年３月４日～６日９時～18時、（最終日は17時まで）、会場はフランス・パリ　ノール・ヴィルパント展示会場、ブース番 号は、ホール６　Ｎ１０７となる。

炭素繊維不織布を用いた成形品