自動車部品は増収増益 バンドー化学の4~12月期

2025年02月12日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の25年3月期第3四半期連結決算は、売上収益は872億7500万円で同8・1%増、コア営業利益は57億7900万円で同1・9%減、営業利益は59億9400万円で同13・3%減、親会社の所有者に帰属する四半期利益は42億4200万円で同15・0%減となった。
 セグメント別では、自動車部品事業の売上収益は439億6200万円で同10・9%増、セグメント利益は34億4600万円で同15・9%増となった。国内では、自動車生産台数減少の影響を受けたが、輸出向け製品の販売が好調に推移したことで、販売が増加した。
 海外においては、米国において補修市場向け製品の販売が増加した。中国・アジアにおいては二輪車メーカーの生産が回復し、スクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。
 産業資材事業の売上収益は286億5500万円で同5・1%増、セグメント利益は19億5100万円で同27・9%減となった。一般産業用伝動ベルトについては、国内においては、産業機械用伝動ベルトの販売が前年並みに推移した。
 海外においては、欧米において産業機械用伝動ベルトの販売が増加し、中国・アジアにおいても農業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトについては、国内において樹脂コンベヤベルト(サンラインベルト)の販売が増加したが、コンベヤベルトの販売が減少した。
 高機能エラストマー製品事業の売上収益は107億5900万円で同3・5%増、セグメント損失は5100万円(前年同期はセグメント損失8000万円)となった。機能フイルム製品については、建築資材用および装飾表示用フイルムの販売が増加した。精密機能部品については、精密ベルトの販売が増加したが、高機能ローラおよびブレードなどの販売が減少した。
 25年3月期通期業績予想は、前回公表から修正した。売上収益1100億円(前回予想と変わらず)、コア営業利益は70億円、同82億円、増減率14・6%減、純利益50億円、同65億円、同23・1%減を見込んでいる。コア営業利益は、産業資材事業における製品構成の変化や原材料価格等のコスト上昇により、前回発表予想を下回るとみている。また、営業利益と純利益は、コア営業利益の減益に加え、米国子会社での生産終了決定に伴う損失を計上することにより、前回予想を下回るとみている。

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