ブリヂストンが新車装着 ポルシェのフル電動SUVに

2025年02月10日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンの欧州グループ会社ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエーは2月7日、ポルシェ初のフル電動SUVである新型「Macan Electric」および第三世代となる新型「Panamera」それぞれに専用設計された新車装着タイヤとして、「ポテンザ スポーツ」を納入することを発表した。

 これまで同社は、国内タイヤメーカーとして初のポルシェへのタイヤ納入となった1986年の「ポルシェ959」(納入タイヤ:「ポテンザRE71」)を始め、「911」や「Cayenne」への新車装着により、ポルシェが車両を通じて提供する価値の実現に貢献してきた。今回、「Macan Electric」と「Panamera」に装着される「POTENZA SPORT」は、同社が「EV時代の新たなプレミアム」と位置付け「究極のカスタマイズ」を追求する商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載することで、ドライ・ウェット両路面や高速走行時におけるハンドリング性能、転がり抵抗の低減による低電費・低燃費性能にエッジを効かせている。これにより「Macan Electric」では、フル電動SUVの重量やトルクに対応しつつ車体の運動性能を引き出し、航続距離約600kmの実現に貢献している。
 「Panamera」には「POTENZA SPORT」に加えて、オプションタイヤとして専用設計された冬用の「ブリザック エルエムゼロゼロファイブ」も納入し、年間を通じて「Panamera」のパフォーマンスを最大限に引き出すことに貢献する。

 今回の「POTENZA SPORT」の開発では、同社独自のシミュレーション技術を活用し、バーチャル環境でタイヤをテストすることで、効率的なタイヤ開発を実現した。この方法により、原材料使用量やCO2排出量を最大60%削減し、環境負荷を低減した。

 同社は、「EV時代の新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載したタイヤの提供を通じて、安心・安全で楽しいクルマ文化の発展に貢献することで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」に掲げる「Emotion 心動かすモビリティ体験を支えること」にコミットしていくとしている。

POTENZA SPORT

POTENZA SPORT

BLIZZAK LM005

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