クラレは10月25日、同社グループのクラレノリタケデンタルの社員が、経済産業省が主催する「令和6年度産業標準化事業表彰」において、「イノベーション・環境局長表彰」を受賞したと発表した。「産業標準化事業表彰」は、国際標準や日本産業規格(JIS)の作成等に率先して取り組み、顕著な功績のあった個人や組織を表彰するものである。
受賞者は、クラレノリタケデンタル技術顧問の岡田浩一氏で、岡田氏は14年間にわたり、ISO/TC 106(国際標準化機構/歯科専門委員会)国際会議に専門委員として参画。国際標準化活動に関与し、日本製歯科医療機器の国際競争力向上に寄与した。特に、日本市場が世界に先駆けて拡大している歯科用切削加工用コンポジットレジンブロックでは、技術と臨床ノウハウを有する日本から品質規格と試験方法を提案し、プロジェクトリーダーとして開発を主導することで規格の制定に成功。高品質な日本製品の市場拡大の礎を築いた。
JISC(日本産業標準調査会)標準第一部会医療機器技術専門委員会にも10年以上携わり、歯科医療機器に関する多くのJIS規格の制定・改正に貢献した。
岡田氏は、「イノベーション・環境局長表彰をいただき、たいへん光栄に思います。今回の受賞は、関連する大学歯学部の先生方と業界団体の皆さまによる産学連携のご支援があっての賜物です。改めてお礼申し上げます。今後も日本で臨床応用が進む歯科医療機器や新たな試験方法が国際標準化されることで、日本の先進的な歯科医療技術が世界にも広まっていくことを祈っております。」とコメントしている。
2024年10月28日