横浜ゴムが入社式を開催 清宮社長が安全と挑戦を求める

2024年04月03日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは4月1日、神奈川県・平塚市の本社で入社式を開催し、清宮眞二社長が新入社員を前にあいさつした。
 清宮社長は冒頭で、「本年3月28日に社長に就任し新たな決意と希望を胸に、この場に臨んでいる。皆さんは私が社長として迎える初めての新入社員。横浜ゴムグループの将来を担う大事な仲間と、新たなスタートを切れたことを大変嬉しく思う。」と述べた。
 そして、同社の現状として、昨年までの中期経営計画「Yokohama Transformation2023」では計画以上の成果を上げ、最終年度である2023年度は売上収益1兆円に迫り、過去最高の売上・利益を達成することができたこと、今年度は更なる成長の加速・強化に向けて新たに中期経営計画「Yokohama Transformation2026」をスタートさせ、高付加価値商品を更に伸ばしていくという基本方針のもと、これまで築いてきた成長戦略に、技術・生産の更なる強化と各部門の連携を密にすることで、同社グループを今以上にスピード感を持った強い集団にしていくことを目指している、と語った。
 さらに、「当社の基本理念は「心と技術をこめたモノづくりにより、幸せと豊かさに貢献する」。当社は1917年に創業し、100年以上続いている会社だが、この基本理念は創業時から言葉を変えつつも受け継がれており、一貫して私たちがこだわり続ける「目指すべき姿」。この理念を軸にして、横浜ゴムはいかなる試練に直面しようとも、常に挑戦者であり先駆者であり続けてきた。「YX2026」でもこの精神を受け継ぎ、難しい環境の中でも更なる成長を目指し、挑戦し続けていく。」と述べた。
 さらに清宮社長は、仕事をする上で重要と考えていることとして「安全とコンプライアンス」、「挑戦」の2つを挙げた。
 安全とコンプライアンスは、「「安全」は会社にとって最優先事項であり、大事な仲間である皆さんが安心して働けるように、安全な設備の導入やルール作りを徹底している。しかし、いくら設備を良くしても、どれだけ完璧なルールを作ったとしても、やはり皆さん一人一人が高い安全意識を持つことが必要不可欠。これは工場での仕事に限られた話ではなく通勤時の事故や事務所でのケガにも気をつけること、また、自動車産業に関わる者として交通ルールを守ることも絶対。決められたルールを正しく理解し、守ることを徹底して欲しい。これから色々な場面で「ご安全に!」という挨拶を聞くと思うが、この言葉は、安全への思いであることを覚えておいて欲しい。コンプライアンスにも同じことが言える。最近では不適切なSNS投稿が度々ニュースになっているが、その影響の大きさは皆さんもよくご存じだと思う。安全もコンプライアンスも共通しているのは「ルールを守ること」。今この瞬間から横浜ゴム社員としての自覚を持ち、責任ある行動をお願いする。」と促した。
 続いて「挑戦」では、「横浜ゴムの行動指針の1つに「自らを鍛え、自己ベストに挑戦する」というものがあり、「常に高い目標を持って自らを鍛え、能力を高め、自分の責任を自覚し、自らに妥協することなく、より大きな成果の実現を追求すること」を指している。会社をとりまく環境は絶えず変化しており、常に成長と変化を求められている。そのためにも、皆さんには様々な課題を前向きに捉え、挑戦し続けて欲しい。挑戦には失敗もつきものですが、やってみないことには何も変わらないし、また成長もない。私の好きな言葉に「失敗を恐れるより、何もしないことを恐れろ」という言葉があります。特に若い皆さんは、失敗を恐れることなく果敢にチャレンジいただければと思う。」と語った。
 最後に清宮社長は「いよいよ、皆さんは新社会人としての一歩を踏み出す。これから仕事をする上で、本気で取り組めば取り組むほど、大きな失敗や挫折を経験することがあるだろう。思い描いていたとおりに行かず、もどかしい思いをすることもあるだろう。しかし、どうかすぐに諦めず、粘り強く取り組んでみて欲しい。たくさん考え試行錯誤を重ねて努力した先には、成功や達成感が待っている。いま当社で活躍している社員は、何事も前向きに捉え挑戦し続ける人達。皆さんが横浜ゴムのマインドを受け継ぎ、次の時代への挑戦者となってくれることを大いに期待している」と締めくくった。

挨拶に立つ清宮社長

挨拶に立つ清宮社長

入社式の様子

入社式の様子

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