ゴムの劣化機構と安定化技術

2024年03月28日

ゴムタイムス社

ゴム製品の長寿命化に携わる技術者に役立つ1冊!

 ゴム薬品シリーズ「ゴム薬品ハンドブック」、「はじめてでもわかるゴム薬品の配合処方」に継ぐ第3弾。今回はゴムの劣化機構に着目。ゴムの酸化劣化の作用機構では、自動酸化反応に重点を置いた総論が多いなか、本書では各種ゴムの酸化劣化機構を分かりやすく紹介。また、各種老化防止剤の酸化防止能も解説しています。読者が無理なく理解できるように見開き頁で左頁に説明文、右頁に図表などを掲載しています。

  • 判型:A5判244頁
  • 価格:本体4800円+税
  • 送料:350円+税
  • 発売日:2024年3月
  • 著者:太智重光
  • 発売元:ゴムタイムス社
  • ISBN:978-4-908565-43-4

本書の主な内容

第1章 各種ゴムの劣化機構
1.1 はじめに
1.2 自動酸化反応
 1.2.1 開始反応
 1.2.2 成長反応
 1.2.3 停止反応
 1.3 各種ゴムの劣化機構
 1.3.1 NRの劣化機構
 1.3.2 SBRの劣化機構
 1.3.3 NBRの劣化機構
 1.3.4 EPR,EPDMの劣化機構
 1.3.5 CRの劣化機構
 1.3.6 CO、ECOの劣化機構
 1.3.7 ACMの劣化機構
 1.3.8 HNBRの劣化機構
 1.3.9 IIRの劣化機構
 1.3.10 TPUの劣化機構
 1.3.11 VMQの劣化機構
 1.3.12 FKMの劣化機構
 1.4 酸化劣化を促進する要因とその作用機構
 1.4.1 遷移金属による酸化劣化の促進作用機構
 1.4.2 太陽光による酸化劣化の促進作用機構
第2章 フェノール系老化防止剤の酸化防止能と作用機構
2.1 はじめに
2.2 主要フェノール系老化防止剤
2.3 各種フェノオキシラジカルの反応性
2.4 各種フェノール系老化防止剤の酸化防止能と作用機構
 2.4.1 OMPの酸化防止能と作用機構
 2.4.2 ビタミン類の酸化防止能と作用機構
 2.4.3 ヒドロキノン系化合物の酸化防止能と作用機構
 2.4.4 BHTの酸化防止能と作用機構
 2.4.5 スルフィド基含有化合物の酸化防止能と作用機構
 2.4.6 ポリフェノール類の酸化防止作用機構

第3章 アミン系老化防止剤の酸化防止能と作用機構
3.1 はじめに
3.2 アミン系老化防止剤の酸化防止能と作用機構
 3.2.1 アミノラジカルの共鳴安定化
 3.2.2 PBNの酸化防止能と作用機構
 3.2.3 CDおよびADの酸化防止能と作用機構
 3.2.4 3C、6Cの酸化防止能と作用機構
 3.2.5 DPPDの酸化防止能と作用機構

第4章 二次老化防止剤の酸化防止能と作用機構
4.1 はじめに
4.2 MB類の酸化防止能と作用機構
4.3 含硫黄金属錯体の酸化防止能と作用機構
 4.3.1 含硫黄金属錯体の酸化防止能
 4.3.2 PZの生成機構と耐熱酸化性への関与
 4.3.3 含硫黄金属錯体の酸化防止作用機構
 4.4 リン系二次老化防止剤の酸化防止能と作用機構
 4.4.1 HCA併用系の酸化防止能
 4.4.2 HCA併用系の酸化防止作用機構

第5章 オゾン劣化と安定化
5.1 はじめに
5.2 オゾン劣化の影響因子
5.3 各種ゴム加硫物の耐オゾン性向上の配合処方
 5.3.1 NR加硫物の耐オゾン性向上
 5.3.2 CR加硫物の耐オゾン性向上
 5.3.3 NBR加硫物の耐オゾン性向上
 5.3.4 HNBR加硫物の耐オゾン性向上
 5.3.5 Cl-IIR加硫物の耐オゾン性向上
 5.3.6 ECO加硫物の耐オゾン性向上
5.4 ゴムのオゾン劣化機構
5.5 各種オゾン劣化防止剤の作用機構
 5.5.1 6C類のオゾン劣化防止機構
 5.5.2 チオウレア類のオゾン劣化防止機構
 5.5.3 フェノール類とAFSのオゾン劣化防止機構

第6章 老化防止剤の併用効果
6.1 はじめに
6.2 一次老化防止剤と二次老化防止剤の併用
 6.2.1 MB類とアミン系老化防止剤の併用
 6.2.2 フェノール類とチオジプロピオネート類の併用
 6.2.3 アミン系老化防止剤と液状二次老化防止剤との併用
 6.2.4 フェノール系老化防止剤とHCAの併用
6.3 異種アミン系老化防止剤の併用効果

第7章 老化防止剤の物性と安全衛生性情報
7.1 老化防止剤の揮発性
 7.1.1 アミン系老化防止剤の揮発性1)
 7.1.2 フェノール系およびその他老化防止剤の揮発性1)
7.2 老化防止剤の溶解性
 7.2.1 アミン系老化防止剤の溶解性(g/100ml、室温)2)
 7.2.2 フェノール系老化防止剤の溶解性(g/100ml、室温)2)
7.3 老化防止剤の示差熱分析3)
7.4 老化防止剤の特性値と安全衛生性情報
 7.4.1 アミン系老化防止剤の特性値と安全衛生性情報3)~7)
 7.4.2 フェノール系老化防止剤および二次老化防止剤の特性値と安全衛生性情報3)~7)

付表

 

著者略歴

太智 重光(おおとも しげみつ)
ゴム薬品コンサルタント(元大内新興化学工業(株)顧問)

1973年 京都工芸繊維大学大学院工業化学科修士課程修了
1973年 大内新興化学工業(株)に入社。中央研究所次長、生産部長、取締役生産管理部長、中国合弁会社董事副総経理(兼任)、顧問を経て、2015年退職 在職中はゴム薬品の開発・製造に従事し、退職後はゴム薬品コンサルタントとしてゴム薬品・配合処方の指導・普及活動を実施中

ゴムの劣化機構と安定化技術

キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー