横浜ゴム、耐摩耗性を向上 難燃性コンベヤベルト発売

2023年12月28日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは12月27日、難燃性コンベヤベルトとして好評を博している「フレイムガード」シリーズから難燃超耐摩耗性コンベヤベルト「フレイムガードSWR―70」を発売したと発表した。
 「フレイムガードSWR―70」は、製鉄所での焼結鉱やコークス搬送ライン、石炭火力発電所での石炭搬送ラインでの使用を想定し開発した。同商品は近年、安全性の面からニーズが高まっている難燃性(自己消火性)に加え、耐摩耗性の向上でベルトの交換周期を伸ばしランニングコストを削減できるほか、安定的な操業に寄与する。
 同社では、特殊配合ゴムにより自己消火性を持つ「フレイムガード」シリーズとして、難燃性、難燃超耐摩耗性、難燃重耐油性、難燃中温耐熱性、難燃高温耐熱性のコンベヤベルトを品揃えしている。今回、同社の独自商品である世界トップレベルの耐摩耗性を実現したコンベヤベルト「Tuftex α」の開発で培われた技術を使用し、ゴム配合の最適化を図ることで、従来の難燃超耐摩耗性コンベヤベルト(フレイムガードSWR)の耐摩耗性を30%向上させた「フレイムガードSWR―70」を開発した。
 同社は2021年度から2023年度までの中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション2023(YX2023)」に取り組んでいる。MB事業では強みであるホース配管事業と工業資材事業にリソースを集中してMB事業の成長を牽引し、安定収益を確保できる構造を目指している。その施策のひとつとして工業資材事業では、得意市場であるコンベヤベルト市場における圧倒的なプレゼンスの確立を掲げている。

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