ミドリ安全が販売開始 腰部負荷を軽減するベルト

2023年10月03日

ゴムタイムス社

 ミドリ安全は10月2日、作業用腰部保護ベルト「Reliefつばさ」を同日より、各種WEBサイトにて販売開始したと発表した。
 同製品は、ソフトな材質で骨盤を包み込むことで腹圧を上げ、腰部の負荷を軽減するものとなる。
 同社では1980年代より、腰部保護ベルトについて医学博士宇土博氏と共同で研究を行ってきた。重量挙げの選手がベルトを付けることで腰の負担が軽減することからヒントを得て、最初に製品化されたのが腰部保護ベルト「らくようたい」となる。
 その後、作業時の動きやすさに着目した「スーパーリリーフ」などを開発・販売してきた。そして今回、サイズ許容幅、通気性、ズレ上がり防止機構などの改善を盛り込み、様々な服装に合わせやすいようデザインも一新し、より幅広い方々に使っていただける新たな作業用保護ベルトとして「Reliefつばさ」を新開発した。
 「Reliefつばさ」の負荷軽減効果について、同社独自の社内実験を実施した。実験の結果、重量物の持ち上げ(30kgの重りを5秒間持ち上げる)では平均15・5%、前傾姿勢保持(前傾姿勢を3分間キープ)では平均12・6%の腰部筋の負荷軽減を確認している。
 特長は、インナー/アウターどちらで使用可能、男女兼用で様々な服装に合わせやすいデザイン、通気性アップ、ズレ上がり防止機能付きとなる。
 作業用腰部保護ベルト「Reliefつばさ」の価格は、6930円(税込)、サイズは、S/M/L/LLとなる。
 サイズの測り方と着用手順は、へその下10cmほど下、腰骨の辺りを計測し、骨盤周囲が55~75はS、75~95はM、95~115はL、115~135はLLサイズとなる。正しい位置に装着することで、効果を発揮する。
 医療用コルセットと腰部保護ベルトの違いは、一般的な医療用コルセットは、胸の下から骨盤までしっかりと締め付け、ハードタイプの支柱(ステー)によって体幹部分を固定するのに対し、腰部保護ベルトはソフトな材質で骨盤を包み込むことで、腹圧を上げる構造となっている。
 「Reliefつばさ」の監修者である医学博士宇土博氏は、「この腰部保護ベルトは、重量挙げの選手のベルトにヒントを得て考案された商品。原理は「腹圧を高めることによる腰椎の減圧効果」にある。これは「ラグビーボール説」としてよく知られる原理で、空気を入れたラグビーボールを腹腔に見たて、ベルトによって腹を締めると腹圧が上昇し、腹腔が硬い柱の役割を果たし、上半身の荷重を腰椎と腹腔で支える形となる。さらにもう一つの特徴である、骨盤位置へ装着することにより大切な骨盤を強化し、骨盤捻挫を防止する。」としている。

二重ベルト構造で腹圧を上げ 腰部の負担を軽減

二重ベルト構造で腹圧を上げ 腰部の負担を軽減

レリーフつばさ

レリーフつばさ

「レリーフつばさ」監修者 医学博士宇土博氏

「レリーフつばさ」監修者 医学博士宇土博氏

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