ハイケムが販売代理契約締結 海洋生分解性プラなど

2023年09月14日

ゴムタイムス社

 ハイケムは9月13日、湖南聚仁化工新材料科技(聚仁化工)と、ε-カプロラクトン(イプシロン-カプロラクトン)およびその誘導体であるPCLポリオール(ポリカプロラクトン・ポリオール)と、海洋生分解性プラスチックPCL(ポリカプロラクトン)の日本国内における販売代理契約を締結し、今秋より販売を開始すると発表した。
 「イプシロン-カプロラクトン」は、各種ポリマーの高機能化、生分解性樹脂など幅広い産業分野に応用されるモノマー。聚仁化工はこれまで、自社での研究開発を行い、年産5000tを世界に供給してきた。
 今年7月に従来の製法に比べて安全性が高い技術を自社で開発したことで安定的な生産体制を確立し、年間生産能力が5・5万tまで拡大した。これにより、イプシロン-カプロラクトンの安定供給が可能となる。
 イプシロン-カプロラクトンは、これまで生産量が限られていたため、応用分野が限られていた。今般の聚仁化工の生産拡大により、その重合体であるポリカプロラクトンなどにおいて、応用研究の活発化が期待でき、様々な用途への展開が可能となる。
 ポリカプロラクトンはイプシロン-カプロラクトンの合成によって得る、化石由来の化学合成系生分解性プラスチック。生体適合性が高く、熱や湿気、微生物にさらされることで水と二酸化炭素に分解する。海洋などの自然環境中での分解性の高さなどにより、昨今注目を集める生分解性プラスチックとなる。プラスチックやフィルムや繊維への実用化が実現しており、縫合糸やマルチフィルムなどにも利用している。
 ポリウレタン材料、PCLポリオール(ポリカプロラクトン・ポリオール)は、ポリウレタンの製造に使用するポリオールの一種。他の種類のポリオールと比べて、耐摩耗性や耐熱性、低温特性などに優れ、バランスのとれたポリウレタンを合成することができる。
 同社は、日本と中国の架け橋として、コストメリットのある中国製品の提案に留まらず、信頼できるメーカーの選定と徹底した品質管理体制で、安心して中国製品を使用していただける体制を構築してきた。
 機能化学品、汎用化学品はもちろん、昨今の半導体材料の不足や急速に発展する電池材料などの分野においても丁寧かつ迅速に対応しており、ユーザーのあらゆるニーズに対応する。

聚仁化工の1年当たり5万tのイプシロン-カプロラクトンのプラント

聚仁化工の1年当たり5万tのイプシロン-カプロラクトンのプラント

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