東レ、ラインナップ拡充 防護服リブモア 年5万着目標

2023年09月11日

ゴムタイムス社

 東レは9月7日、快適な使い切り防護服「リブモア」シリーズに、油の浸透抑制と通気性を両立した耐水・耐油タイプ「リブモア4300AS」と、JIS T8115に対応したベーシックモデル「リブモア1000AS」の2アイテムをラインナップに追加することを発表した。
 2023年内の日本国内向け販売開始を予定しており、2023年度に合わせて年間5万着、2025年度に合わせて50万着の販売を目標とする。
 耐水・耐油タイプ「リブモア4300AS」は、前面に、スパンボンドにフィルムを積層したSF不織布を使用することで、油の浸透抑制機能を持たせている。また、フードと背面上部には、耐水性と粉じん防護性、通気性に優れた「リブモア4000AS」にも用いているSMS不織布を使用している。
 これら2素材を組み合わせた仕様は、製鉄メーカーなどでの試着結果を踏まえており、油汚れが付着しにくい箇所に通気性不織布を配置することで油汚れ防止と通気性確保という相反する機能の両立を実現した。「リブモア4300AS」は油汚れの多い製造業、メンテナンス業、塗装業などで使用いただける。
 「リブモア1000AS」は、リブモアの「日本の酷暑と日本の作業環境を考え抜き、作業員の皆様が快適に安心して働ける環境作りに貢献する防護服」という設計思想に基づき、着用快適性を低価格で実現したベーシックモデル。
 「JIS T 8115化学防護服タイプ5」(浮遊固体粉じん防護用密閉服)、「JIS T8115化学防護服タイプ6」(ミスト防護用密閉服)に適合、また適度な通気性と耐水性を持ち合わせ、帯電防止加工を施している。
 さらに、「リブモア1000AS」では、既存のリブモアシリーズに対するユーザーの声を反映させ、袖の捲り上がりを防ぐ指ゴムや開脚しやすい股部設計を取り入れた仕様としている。
 「リブモア1000AS」は、アスベスト除去、ウレタン吹付、メンテナンス、一般製造業、汚れ作業など様々な作業でご使用いただける。
 リブモアシリーズは、通気性により衣服内湿度を低減、発汗量を抑制するため、暑熱環境下で作業する際の不快感軽減や猛暑対策にも有効。
 リブモアは2017年に発売以来、粉じん防護用、感染対策用、クリーンルーム用(滅菌仕様)などの多岐にわたる用途に向けて商品ラインナップを拡大してきた。
 2050年に向け同社グループが目指す4つの世界の内、「すべての人が健康で衛生的な生活を送れる世界」の実現を目指し、引き続き、さまざまなニーズに対応することで、快適性と機能性を両立した新たな「リブモア」製品開発とグローバル展開に取り組んでいく。

リブモア4300エー・エス

リブモア4300エー・エス

リブモア1000エー・エス

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