横浜ゴム、独自のマーク「E+」を導入 電動車対応商品示す狙い

2023年07月13日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは7月12日、2023年下期より、近年増加している電動車用のタイヤ需要に応えるため、電動車対応商品であることを示す独自のマーク「E+(イー・プラス)」を乗用車およびトラック・バス用タイヤに導入することを発表した。
 電動車に装着されるタイヤにはバッテリー搭載による高荷重やモーターによる高トルク出力への対応、エンジン音のない静かな電動車にふさわしい静粛性への対応、車両の電費・エネルギー消費効率向上、航続距離拡大への対応など特徴的なニーズがある。
 同社はこれまで「BMW iX3」「メルセデスAMG EQS 53 4MATIC+」、LEXUS「RZ」、トヨタ自動車「bZ4X」、SUBARU「SOLTERRA」、「日産サクラ」、三菱自動車工業「eKクロスEV」などプレミアムから軽自動車まで数多くの電動車へ新車装着(OE)用タイヤを納入している。同社はこうしたOEタイヤなどの商品開発で培ってきた様々な技術を応用した電動車向け市販用タイヤの開発を加速させている。今後、これらの技術により電動車の特徴的なニーズに対応した新商品には「イー・プラス」マークをタイヤサイドへ打刻するほか、カタログやウェブサイトなどに表示することで、電動車対応商品であることをユーザーに分かりやすく伝えタイヤ選びをサポートする。第1弾の商品展開は2023年秋頃より欧州などで順次発売するEV専用ウルトラハイパフォーマンスサマータイヤ「ADVAN Sport EV(アドバン・スポーツ・イーブイ)」から開始する。
 同社は2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン)のタイヤ消費財事業において、高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバン」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げ、「アドバン」および「ジオランダー」の新車装着拡大と補修市場でのリターン販売強化に取り組んでいる。そのため、新車装着では高い技術が求められる電動車への納入を強化するとともに、そのフィードバックを市販用タイヤの開発に活かし、時代の変化に対応した商品ラインアップの拡充および各商品の性能向上を図っている。

イー・プラスマーク刻印

イー・プラスマーク刻印

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