合成燃料の戦略的パートナーシップ 出光興産とHIF

2023年04月10日

ゴムタイムス社

 出光興産は4月5日、南米・北米・豪州などで合成燃料e-fuelの製造を行うHIF Global(HIF)と、合成燃料の生産や日本での実用化・普及を加速させるための戦略的パートナーシップに関するMOUを締結したと発表した。
 合成燃料e-fuelは、再生可能エネルギー由来の水素と大気中のCO2を合成することで生成する液体燃料。原料製造から製品利用までの製品ライフサイクル全体において、カーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)を達成するエネルギーとして注目されている。
 流通にあたり、貯蔵タンクやパイプラインなど既存のインフラを活用できることや、自動車、船舶、航空機のエンジンに手を加えることなく利用が可能であることから、脱炭素化の早期実現策として期待され、社会実装が求められている。
 同社はこれまで、本年1月にHIFの実証試験設備であるチリ南部のHaru Oniプラントを視察訪問するなど、HIFと合成燃料の早期社会実装に向けた協議を進めてきた。
 さらに議論を加速させるため本MOUを締結し、今後は、海外プロジェクトからの合成燃料調達および国内供給、国内外における合成燃料製造設備への共同出資、国内で回収した CO2の国際輸送と活用(原料化)についてHIFと共同で検討する。
 併せて、HIFが製造した合成ガソリンのサンプルを入手し、環境影響や性能の確認を行い、国内での実用化・普及に向けた検討を進める。また、同社グループ製油所・事業所における合成燃料の生産検討を進め、2020 年代後半までに国内における合成燃料の生産・供給体制を確立することを目指す。
 同社は2022年11月に発表した「中期経営計画(2023~2025年度)」において、一歩先のエネルギー、多様な省資源・資源循環ソリューション、スマートよろずやの3つの事業領域の社会実装を通じ、事業ポートフォリオ転換を推進することを表明した。
 本取り組みは同社が掲げる2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けた3つの事業領域のうち、一歩先のエネルギー、多様な省資源・資源循環ソリューションの開発と社会実装に向けた取り組みと位置付けている。
 同社は合成燃料の実用化と普及の促進により、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する。

今後の協業イメージ

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