グリーン電力供給契約を締結 ランクセス、仏・エンジ―と

2023年01月31日

ゴムタイムス社

 ランクセスは1月30日、フランスのエネルギー企業大手のエンジー(ENGIE)と、ドイツとベルギーの拠点向けに、合計1400GWh分の電力の全量供給契約を締結したことを発表した。供給される電力の50%以上は、風力及び太陽光発電による再生可能エネルギー由来のグリーン電力で、原産地証明付きの企業向け電力購入契約(PPA)に基づき供給される。契約期間は2023年1月から2025年末まで。

 今回のPPA向けに使用される電力は、ドイツ国内にある17カ所の風力発電所と4カ所の太陽光発電所から供給される予定となっている。異なるグリーン電力技術と立地を組み合わせることで、再生可能エネルギーによる発電を、同社の電力消費状況に最適化して供給することができる。例えば、パートナー企業の要望に応え、供給される電力全体の50%を再生可能エネルギーに切り替えるなどの対応が可能となる。これにより、同社の二酸化炭素排出量は、年間3万3000t削減される。参考として、ドイツ国内における一人当たりの年間CO2排出量は約11tとなっている。電力は、ドイツでは5カ所の同社の拠点(ベルクカーメン、ビターフェルド、ブリロン、ブルンスビュッテル、マンハイム)に供給される。ベルギーでは、アントワープ港周辺のリロとカロにある2カ所の同社拠点に供給される。

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