持続可能な原料生産で協力 ランクセス、独コベストロと

2023年01月30日

ゴムタイムス社

 ランクセスは1月27日、ドイツの化学会社のコベストロと、エネルギー集約型の基礎化学品生産で協力し、ドイツのライン川下流域に位置する両社の製造拠点において、気候変動により一層配慮した生産を行うことで合意したことを発表した。

 現在、同社は、ドイツのレバクーゼンとクレフェルト・ユルディンゲンにあるISCC PLUS認証を受けたコベストロの拠点から、塩素、苛性ソーダ、水素を調達している。今回の合意を受けて、コベストロは、供給する製品量の約3分の1を、原産地証明付きの水力発電による再生可能エネルギーで製造を開始する。両社の協力により、年間で最大12万tのCO2排出を削減することができる。

 塩素、苛性ソーダ、水素は、多くの製品の基本的な構成要素だが、その製造には、非常に多くのエネルギーが必要とされる。同社は、コベストロから供給される持続可能な原料を、食品や農業産業向けの製品の製造などに使用している。

 コベストロは、3拠点において前出の3つの基礎原料を生産している。そのうち2拠点では、戦略的原料である塩素の生産において、国際的に認められているISCC PLUS規格の認証をすでに取得しており、さらに近い将来、新たな認証の取得が予定されている。この認証取得により、持続可能な電力を製品へ正しく配分することが保証され、連邦環境庁への原産地証明書の提出により、再生可能エネルギーの利用が証明される。

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